カテゴリから選ぶ

[ 2016年 9月 6日付 ]

久々に目から鱗のオーディオアクセサリー誕生!!〜AiTEC(アイテック)『Λ(ラムダ)8.24 for Digital』〜

ハイエンドオーディオ担当の “あさやん“です。
本日は、劇的に静電気や電磁波を取り除く“目から鱗のオーディオアクセサリー“『Λ(ラムダ)8.24 for Digital』を取り上げます。メーカーからお借りした試作機を試してみることが出来ましたので、レポートします。

私にとって、メーカーからお借りした試作機を手放したくないと思わせたオーディオアクセサリーが久々に現れました。それがこれからご紹介しますAiTEC『Λ8.24 for Digital』です。それはアコースティックリバイブのファインメット・マルチノイズサプレッサ「FNS-RCA」以来、約1年ぶりのことになります。

かつて、オーディオファンにインパクトを与えたAiTEC『Λ3.16 series』

その製品を開発したのは、諏訪湖畔に本社のある「AiTEC」です。同社は「有限会社 AiTEC」として1983年4月に設立されたといいますから、かなり歴史ある企業です。主に音響関連機器の研究・開発及び販売を手掛けて来ました。

我々オーディオファンにインパクトを与えた同社製品は、何といっても、床に置くだけでリスニングルームの環境を一変させた『Λ3.16 series』でしょう。動作原理は私のような素人には理解し難いのですが、確かに私自身自宅で試してみて、その改善度合いには大変驚きました。

しかし、正直あまりにも高価・・・で購入を躊躇してしまったのも事実です。同社のホームページによりますと、今まで吸音材や反射材などでは、なかなか思う様に解決出来なかった、部屋などが原因で起こる音楽再生での不満は、お使いのオーディオ機器の性能の所為ではないそうです。

同社HPには、「部屋の環境(反射や吸収)や空間に存在する電磁波(静電気)などの影響により、本来出ているはずのスピーカーからの直接音が、きちんと耳に到達しないからです。」とあり、それを解決したのが前述の『Λ3.16 series』と言う訳です。また、お部屋でだけではなく、私の知人は『Λ3.16mini The premium』を自家用車に使用してカーオーディオを大いに楽しんでいます。

“静電気・磁界”からの「絶縁対策」を目指した『Λ8.24 for Digital』

さて、今回ご紹介します『Λ8.24 for Digital』は、Digital機器・ハイレゾ音源のための新時代のインシュレーター。そして“世界初!オンリーワン”というふれこみの画期的アイテムです。しかし現物を手にとった瞬間、「これが本当に?眉唾物では?」との疑問が私の脳裏をよぎりました。

それは少し大きめのペットボトルの蓋の上にちょこんと透明の半球(シリコン製)が載って、底の部分にベークライト(回路基板に使われる材料)が貼ってある、直径40mm、高さ20mm、重さ19.2gのプラスチックの物体が3個で1セットと言うモノでした。正直これが2万円弱?とも感じました(この疑問は、本品を聴いた後、完全に崩れ去るのですが・・・。)

『Λ8.24 for Digital』が、“インシュレーター”と言うカテゴリーで紹介されているため、私自身、当初その言葉のイメージから「振動対策」の製品と思っていました。しかしAiTEC社曰く、“インシュレーター”は本来“絶縁”と言う意味で、デジタル全盛の現在、オーディオリスニングにとって最も重要な“静電気や磁界”からの「絶縁対策」を目指した製品で、そのため製品名には“for Digital”と謳っているとのことです。

『Λ8.24 for Digital』は、明るいブルー(これにも意味があるそうです)のナイロン系の見た目より少し重い中味の詰まった樹脂製ですが、普通、考えられるのは型に流し込んだか、こだわったとしても樹脂の丸棒から旋盤で削ったとしか思えません。実際本品をじっくり目を凝らして見てみますと、本来旋盤で削った(刃が固定)なら、側面には横に筋が入るはずなのに、本品は非常に細い筋が縦に入っているのです。それはすなわち、本品が固定され刃の方が動いていると言うことを示しており、熟練工が一個一個削り出しているとのことです。異常な程のこだわりを感じます。

さらに、底の部分に使われているベークライトは、ちょっと見では単に底に貼り付けている様に見えますが、実は樹脂部分を底から3分の1程くり抜き、接着剤を使わずベークライトを圧入しているとのことです。これは2種類の素材の特性を最大限生かすためだそうです。

AiTEC社の説明では、“for Digital”ではあるが、アナログ機器にも効果があり、アンプやCDプレーヤーなどのオーディオ機器はもちろん、電源タップ、ハードディスクやNAS、ルーターやハブ、小型スピーカーなどにも有効とのことです。ただし、本品1個当たりの耐荷重は7kgですのでご注意下さい。

『Λ8.24 for Digital』を試してみました

『Λ8.24 for Digital』の発売日当日の8月24日から数日、自宅で試すことが出来ましたので、早速レポートして参ります。

私のオーディオシステムでは、電源タップやケーブルなどの電源系にはこだわっていますし、パワーアンプの電源には200Vをトランスで100Vに変換して使うなどの対策をしています。また、アンプやUSB-DACなどにもケーブルを含め数々の対策はしています。さらにリスニングルームには、アコリバの超低周波発生装置「RR-777」や各種振動対策は一応しているつもりではあります。

しかし、オーディオ機器以外の厄介モノであるPCオーディオ用のノートパソコンには、過去に電磁波吸収シートやオーディオ用のUSBケーブルなど色々な対策は試みてみたものの決め手に欠き、現在はほとんど手つかずの状態でした。そこで、まず『Λ8.24 for Digital』を使ってみたのはノートパソコンの下で、適当に手前に2個、奥の真ん中1個で試聴を始めたのです。

その激変ぶりに、一瞬我が耳を疑い、形容の言葉が見つからない程に打ちのめされました。それまで何となくスピーカーにへばり付くように感じて、ちょっと分解能が悪い録音なのではと感じていた楽曲が、突然、透明度が格段にアップし、低音は弾み出し、グッと超低音が伸びて来たのです。混濁感が全くなくなり分解能は大幅にアップして聴こえました。

具体的には、ジェニファー・ウォーンズの「THE HUNTER」(44.1kHz/CDリッピング)の低音がはじけ、演奏のスケールがさらに大きくなりました。一方ボーカルは口は小さ目で、一歩前に出てきて、プロポーションまではっきり見えるように感じたのです。また音離れが良く、まとわりつきがないスッキリしたボーカルは、目の前にいるようなリアル感抜群でした。

ビル・エヴァンスの「Waltz for Debby」(192kHz/FLAC)では、従来感じたことのないフワッとした空気感が出てきて、ピアノの立ち上がりも鋭く、ハッとさせられたのです。低音も弾むようになり、演奏のバックの聴衆の話まで聞こえる位に見通しが良くなりました。また、小音量再生でも生々しさは全く損なわれず、情報量もそのままでした。

高橋真利子の「No Reason 3 〜洋樂想ひ〜」(96kHz/WAV) では、従来感じたことのないボーカルが空間に浮く感じで、ザワツキ感の全くないスッキリした声で、シャウトした時も耳に突き刺さる感じは皆無でした。抜けの良さが圧倒的に改善されていると思います。

そして、『Λ8.24 for Digital』をパソコンから外した時の落胆は言葉に出来ない程でした。音楽全体がべとっとした感じになり、ボーカルにもまとわりつきが感じられ、声の抜けも悪くなってしまったのです。これは、演奏途中に行っても一緒で、パソコンの下に挟み込んだ途端、元の素晴らしいサウンドに戻るのでした。

最後に

このサウンドの激変は『Λ8.24 for Digital』によって、ノートパソコンから発生し筐体内を蠢き、サウンドを汚していた静電気や電磁波が取り除かれることによってS/Nが良くなったことで、劇的に静かになり、透明度が向上し、従来ノイズに埋もれていた余韻が再現可能になったからだと思います。

さらに、私の常用のUSB-DACにも『Λ8.24 for Digital』を敷いてみました。前述のパソコンと同様の大きな変化があり、両方使いたいのですが、お借りしたのが1セットだけと言うことで、それは不可能でした。今後の楽しみに残しておきたいと思います。

さらに、電源タップやCDプレーヤーでも、パソコンやUSB-DAC程ではないにしろ、十分劇的といえる改善が見られました。久々の、“目から鱗のオーディオアクセサリー”との出会いに感動し、睡眠不足に陥ったことを付け加えておきます。

この感動を多くのオーディオファンの皆様にも共有して頂きたいと思います。それにはまずは『Λ8.24 for Digital』を1セットお試し頂くのが近道だと思います。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。(あさやん)



AiTEC『 Λ(ラムダ)8.24 for Digital 』はこちら

※ご紹介した製品は販売を終了いたしました。
その他のインシュレーターはこちら