カテゴリから選ぶ

[ 2017年5月16日付 ]

手放せないオーディオアクセサリー BEST5!!

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
かつて、このコーナーで取り上げたオーディオアクセサリーの中から、比較的リーズナブルで、かつ、その効果ゆえ、今となっては筆者のリスニングルームには欠かせない存在となっているアクセサリー5アイテムを再度ご紹介します。




ACOUSTIC REVIVE 「RR-777」



どのアイテムも導入以来ずっと使用し続けており、導入当初その効果は素晴らしいと感じたものの、今となってはそれが当たり前になってしまっているアイテムばかりです。今回1アイテムずつ、その効果の程を再確認してみました。

@アコースティックリバイブ『RR-777』

まずは、2013年6月に取り上げたアコリバの『RR-777』です。ルーツは2001年2月発売の「RR-7」から始まります。その後「RR-77」を経て、2012年『RR-777』と2回バージョンアップされてきた製品です。発売から5年が経過しているのもかかわらず、今も人気が続きロングセラーとなっている、オーディオアクセサリーとしては非常に珍しい製品です。


自宅では写真のように、リスニングルームの天井近くに置いたままで、電源も入れたままです。普段はその存在すら全く意識していませんでした。今回、何年ぶりかでACアダプターをコンセントから抜いてみたのです。

するとどうでしょう。サウンドが急にベタッと平面的になり、奥行きの狭い、何か押し込められたような説得力に欠けるサウンドになってしまったのでした。

再び電源を入れると、明らかに透明度がアップし、ヌケが良く滑らかな元のサウンドが復活したのです。情報量は増加し、S/Nが良くなり僅かに感じたザワザワ感も全く無くなりました。

そして、私がオーディオリスニングで最も重視しているスピーカーを意識させない状態、すなわちスピーカーから音が離れ、開放感たっぷりに鳴るようになったのでした。

■『RR-777』の原理
ここで、『RR-777』の原理をちょっとおさらいしてみたいと思います。『RR-777』はシューマン共鳴波の電波を人工的に発生させる装置なのですが、そのシューマン共鳴波を簡単に説明しておきます。

シューマン共鳴波とは、地球が地表と電離層との間に発生させている 7.83Hz の共鳴波のことで、1954年、ドイツの物理学者 W.O.シューマン博士により発見されました。この現象は地球が誕生したころから続いている、いわば「地球の呼吸」とも呼べる現象です。

地球創世以来、地球上の生物はシューマン共鳴波に守られて生活してきましたが、現代社会では、飛び交う電波や電磁波などによって、これらがかき乱されたり、消されたりして、さまざまな悪影響が起こっていると言われています。

このシューマン共鳴波の 7.83Hz の電波を人工的に発生させる装置が「RR-777」なのです。

最初は誰もが「こんなもので音が変わるはずがない」と思われるはずです。かくいう私も、初代の「RR-7」を導入する前には、そう思いました。

しかし、一度お使いになれば、すぐにその効果は確認していただけます。さらに、現行の『RR-777』は、初代の「RR-7」、二代目の「RR-77」とは比較にならない程効果があるのです。

私自身、「RR-777」の導入当時、そのあまりの変わりように唖然として、我が耳を疑いました。 ただ、まれにではありますが、効果が判らないとおっしゃるユーザーの方もいらっしゃいます。その方々の多くはオーディオ経験が浅かったり、お聴きになるコツをご存知ない方が多いのです。また、ごくごくまれにではありますが、かなりの田舎にお住まいで、リスニング環境が(電波や電磁波的に)すこぶる良好で、効果が今一判り辛い場合もあるかも知れません。

しかし私自身の住環境も非常に良好であると自負していることから、それは余程でないと・・・とは思います。

Aエレスタ『Standard Carbon Vol.5 』


エレスタ製品は、「オーディオ機器が静電気の影響を一切受けないと仮定すると、お使いの機器は驚くほどのパフォーマンスを発揮するはず」との考えから開発された製品です。

オーディオ機器は電気を動力にしていますので、電流が流れると、機器は必ず帯電してしまい、機器の性能は通電時間とともに劣化していくとしています。これを自然科学を応用した理論で改善しようと考え出されたのが、エレスタの製品群なのです。

エレスタ製品は、エネルギーレベルが非常に高い天然鉱石を組み合わせることで、常温で機器に作用するレベルのマイナスイオンを発生させます。このマイナスイオンにより、オーディオ機器やディスクに帯電した静電気を取り除き、再生音をクリアにします。

『Standard Carbon Vol.5 』は、筐体にドライカーボンを採用しており、ドライカーボンの制振効果が加わった結果、絶大な効果を発揮します。私はUSB-DACや外付けハードディスクに載せていますが、S/N感、透明感、滑らか感が大幅に向上します。

このようにエレスタ製品は『機器の本来持つパフォーマンスを最高の状態にキープできる。』という理論から考え出されたもので、それもただオーディオ機器の上に置くだけで・・・です。

Bアコースティックリバイブ『FNS-RCA』

「ファインメット」は、日立金属の開発した「ボロン・鉄・シリコン合金」による軟磁性ノイズ除去素材で、フェライトコアのような音質的副作用のないハイテク磁性材料です。

この「ファインメット」を、両側をRCAのオスとメスにしたアダプターのような円筒の金属ボディに収納したのがファインメット・マルチノイズサプレッサー『FNS-RCA』です。


『FNS-RCA』は、機器とケーブル間に挿入して、高周波のコモンモードノイズとノーマルノイズを除去する信号浄化器です。ピンプラグとピンジャックのホット同士とアース同士をPC-TripleCの楕円単線のジャンパー線で連結し、そのジャンパー線が「ファインメット」内を通過する構造になっています。

その効果は、低音が立体的になり、高域は伸びやかで鮮やかになります。奥行き感が抜群で空間が奥の奥まで見通せる程に表現されます。

殊に、PCによるファイルオーディオがストレス無く楽しく気持ちよく聴けるようになります。それは、いつまでも聴いていたいそんなサウンドでもあります。

『FNS-RCA』は、従来のオーディオアクセサリーの概念を打ち破るような、インパクトのある音質改善を実現します。ご自身が使われていたケーブルやオーディオ機器が素晴らしいポテンシャルを持っていたことに改めて驚かされると思います。きっと・・・。

Cアイテック『Λ(ラムダ)8.24 for Digital』

『Λ8.24 for Digital』は、Digital機器・ハイレゾ音源のための新時代のインシュレーターです。本機は「振動対策」の製品ではなく、“インシュレーター”の本来の意味でもある“絶縁”特に“静電気や磁界”からの「絶縁対策」を目指した製品です。

『Λ8.24 for Digital』は、見た目とはうらはらに、ナイロン系の樹脂を熟練工が一個一個削り出して作られたこだわりの製品です。底の部分に使われているベークライトも樹脂部分を底から3分の1程くり抜き、接着剤を使わずベークライトを圧入しているとのことです。これは2種類の素材の特性を最大限生かすためだそうです。


筆者はノートパソコンの下に3点支持で使っていますが、スピーカーから音が離れ開放的になります。使用した瞬間、透明度が格段にアップし、低音は弾み出し、ググッと超低音が伸びて来ます。混濁感が全くなくなり分解能は大幅にアップしたサウンドになります。

パソコン以外にもUSB-DACや電源タップにも使ってみましたが、やはりパソコンでの効果が最も高いと思います。パソコンは高周波雑音の塊とも言え、それは当然かと・・・。

D中村製作所(NS)『Amormet(アモルメット・コア)』

従来からあったフェライトコアを使ったクランプ式のフィルタは、あくまで電気的特性とコストを重視したものであり、オーディオ用としての音質は全く考慮されいませんでした。

また、コアにコイルを巻いたチョークコイルとコンデンサを使用した製品では、除去したいノイズに合わせた電気的特性と優れた音響特性を併せ持つパーツが必要なため、コストが掛かり、どうしても重くなってしまうという欠点がありました。 そんな中、オーディオ用の音の良いコアとして登場したのが“Amormet(アモルメット)”です。このコアを使用してオーディオ用ノイズフィルタとして開発されたのが『アモルメットコア』です。

“Amormet”は、特殊合金アモルファスの厚さ0.2mmのテープ状のものを必要な径に巻いて溶接で固定した上で、カバーを付けて仕上げたものです。

オーディオケーブルを真ん中の穴に通すことで、音声信号には一切影響を与えず、高周波のノイズにのみに大きな抵抗として働いてノイズを防止するのです。

音質向上に効果的な箇所は、CDプレーヤーやD/Aコンバーターなどデジタル機器の出力ラインケーブルやスイッチング電源を使ったACアダプターのDC出力などが特に有効です。 従来のUSB-DACの出力以外に今回、USB-DACの入力(USBケーブルのB端子※)や外付けハードディスクの入力にも『アモルメットコア』を使ってみました。
 ※ご注意:USB端子の材質や形状によっては最大の「NS-285」穴径:14mmでも入らない場合もあります。

ノイズフロアが下がり、音楽全体が静かになり、中高域は伸びやかで、透明感もアップし、もたつきを全く感じさせないスムーズで自然なサウンドとなりました。

サウンドに立体感が出て、低域がさらに厚みを増し、明らかに下に伸びた感じがして、いやなまとわりつきもなくなり、メリハリが出てきた結果、エネルギッシュなサウンドになったのです。

従来のノイズフィルタで感じた「音楽のエネルギーまで削がれ、痩せた面白くない音になってしまう」という常識を払拭した『アモルメットコア』。高周波ノイズが、これ程までに再生音に“悪さ”をしていたとは・・・。

最後に。
これら私が手放せなくなってしまった5アイテムのオーディオアクセサリー達。いずれも高周波ノイズや静電気対策のオーディオアクセサリーばかりです。私自身どれが1番とは申し上げられません。ご予算に応じてお選びいただければと思います。

最後に一つだけ保険としてお断りがございます。これらのオーディオアクセサリー達は、いずれも現状より音を悪くすることはありません。最悪でも現状は維持します。

この当たりが他の一般的なオーディオアクセサリーとの大きな違いかも知れません。 今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。(あさやん)



オーディオアクセサリー BEST5