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[ 2018年9月25日付 ]

 ケンブリッジオーディオが日本市場に再参入! コストパフォーマンスに挑戦!!
 〜 音楽をこよなく愛し、音楽そのものを楽しむという環境だからこそ生まれた製品 〜
ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
今回は、名門ブランドとして、英国のHi-Fiオーディオ界を牽引し続けている「ケンブリッジオーディオ」を取り上げます! 同社は「ミュージック・ファースト」の考えの基、ライフスタイルに沿った機能性と音楽性を追求した真に楽しめる高音質の両立を目指しています。


■ ケンブリッジオーディオの設立

CAMBRIDGE AUDIO(ケンブリッジオーディオ)の輸入元が、従来のナスペックからバリュートレードに変更になり、日本のオーディオ市場に再参入を果たしました。

ケンブリッジオーディオは、1968年にケンブリッジ大学を卒業したばかりの音楽好きの若きエンジニア数名によって設立されました。その歴史は50年にも及びますが、設立以来、名門ブランドとして英国のHi-Fiオーディオ界を牽引し続けており、今や世界45カ国を超える国々に製品を輸出し、世界でも有数のオーディオブランドとなっています。

同社は、現在ではハイエンド・ネットワークオーディオ製品を開発するほどの極めて高い最新のデジタル技術を持ちながら、音の芯にどこか人間の温かみを感じさせるサウンドを紡ぎ出しています。それが世界中のオーディオファンを魅了し続けているのです。

また、同社は「ミュージック・ファースト」の考えの基、ライフスタイルに沿った機能性と音楽性を追求した真に楽しめる高音質の両立を目指し、オーディオファンだけではなく、音楽ファンにも十分訴求力のあるリーズナブルな価格の製品を供給し続けています。


■ ケンブリッジオーディオ製品

ケンブリッジオーディオのオーディオ製品には、次の3つにシリーズがあります。

【1】エントリークラスの「Topazシリーズ」
日本のメーカーを含め、より個性的なオーディオ製品の購入を検討している方にピッタリの、コストパフォーマンスと高品質を兼ね備えた製品群です。音質を重視した入門機ではありますが、音楽の楽しみ方を大きく変えるそのサウンドは、本格的オーディオの世界へ誘ってくれる魅力的なサウンドを持っています。

【2】最新のデジタルHi-Fiを追求した「CXシリーズ」
デジタル世代のエンターテイメントに革命をもたらすべく開発されました。同社の伝統とデジタルに関する30年以上の経験の蓄積によって完成した製品群です。Hi-Fiはもちろんホームシアターでの標準機として、思わず息をのむような正確で繊細なオーディオパフォーマンスを実現します。

【3】オーディオパフォーマンスの頂点を目指した「Azur851シリーズ」
同社の最高級製品として、数千時間に及ぶテストと調整を繰り返し、一切の妥協を排し、「リファレンス」と呼ぶに相応しい圧倒的な性能を誇る製品群です。各コンポーネントは圧倒的な性能を有していますが、Azurシリーズ同士の組み合わせにより最大の性能を発揮するように設計されているとしており、究極のオーディオを目指しています。

さらに今後、最新の創業50周年記念モデルとして最新シリーズ「Edgeシリーズ」の発売も予定されています。


■ 「CXシリーズ」に迫る!

今回は、ケンブリッジオーディオの中堅機「CXシリーズ」を取り上げます。国産と十分戦える価格設定は、輸入元:バリュートレードの良心としたたかさを感じます。

「CXシリーズ」のオーディオ製品には、DAC内蔵プリメインアンプ「CXA60」「CXA80」、CDトランスポート「CXC」、ネットワークプレーヤー「CXN」があり、それぞれシルバーとブラックの2色が用意されています。

CDプレーヤーがラインナップされていないのは、アンプにDACを搭載していることに加え、同社は自社製品での組み合わせにこだわった結果でもあると思います。

【1】DAC内蔵プリメインアンプ「CXA60」
DACチップには英ウォルフソン・マイクロエレクトロニクス(Wolfson)製のWM8740を採用し、PCM:192kHz/24bitに対応しています。ミドルクラスとしては十分な60W×2のパワーを備え、トロイダルトランスで構成される強力な電源部に支えられた安定した動作を実現しています。

入力は、アナログはRCAが4系統とステレオミニ・ジャック、デジタルはRCA同軸とTOSが2系統と充実しています。出力は、プリアウト(RCA)とサブウーハー用アウト(RCA)、ヘッドホン(ステレオミニ)端子が装備されています。DAP(デジタルオーディオプレーヤー)の接続やテレビの音声入力にも対応した親切設計です。

【2】DAC内蔵プリメインアンプ「CXA80」
DACは「CXA60」と同じWM8740で、上級機として80W×2に増強され、余裕を持ってスピーカーを駆動できます。機能的には、XLRバランス入力とPC内の音楽ファイルが直接再生できるUSB-B入力が追加されています(RCAアンバランスは3系統)。

内部構成は、シングルペア・パワートランジスターによるAB級の出力段を持ち、シャーシの中央に配置されたトロイダル電源トランスの2次巻線以降を左右独立として、デュアルモノ構成としてセパレーションを向上させています。

【3】CDトランスポート「CXC」
国内では高級機を除いて選択肢がほとんどなくなってしまい、今や貴重なミドルクラスのCDトランスポートです。PCオーディオやネットワークオーディオが浸透した昨今ですが、日本においてはCDソフトを中心にディスク再生にこだわるユーザーが多いのが現実です。

CD再生に特化することで最適なサーボ回路が採用でき、優れた読み取り精度とジッターの低減が図れ、ディスクに刻まれた音楽情報を余すことなく再現することができたのです。またCD専用ドライブメカを採用したことで、昨今動作の遅いプレーヤーが多い中にあって、レスポンスの早い快適な使用感を実現しています。

単体の高音質のD/Aコンバーターがこれだけ普及したにもかかわらず、単機能のCDトランスポートが少なく、すでにデジタルプレーヤーを手放してしまって、お持ちのCDライブラリーを生かせていないユーザーも多いのではないでしょうか。そんな方にこそ本機をお勧めします。

【4】ネットワークプレーヤー「CXN」
PCやNASに保存した音楽ファイルをネットワーク経由でストリーミング再生が可能で、インターネットラジオなどにも対応しています。PCオーディオ用のUSB-B端子、同軸と光のデジタル入力も備え、D/Aコンバーターとしても使用可能です。

WolfsonのWM8740を2基搭載し、完全なデュアル駆動によりハイレゾファイル再生に相応しい優れたサウンドと、完全な差動モードで駆動するため、ジッターノイズを極めて低く抑えています。PCMは最大192kHz/24bitまで、DSDは2.8MHzが再生可能で、ギャップレス再生にも対応しています。

独自の高音質アップサンプリング・システムを採用し、MP3から192kHz/24bitまでの全てのデジタル入力信号を384kHz/24bitにアップサンプリングします。また、プリアンプとしても機能し、ボリュームを絞った際もデータのビット落ちを防ぐDSPによるデジタル領域でのボリュームコントロールを採用したとしています。



■ 最後に
ケンブリッジオーディオ「CXシリーズ」の試聴機での音質は、サウンド傾向は全体に非常にナチュラルな印象で、低域は弾力感があり豊かで、中域は滑らかで温かさがあり、高域はきめ細かく余韻の素直さが感じられました。強調感や緊張感のない落ち着いたサウンドは、音楽をゆったりした気分で心ゆくまで楽しめるものでした。最近の高解像度一辺倒の製品に、あまり魅力を感じない方にお勧めしたい製品です。

ケンブリッジオーディオのいずれの製品も、国内製品とは明らかに違うテイストを持ち合わせており、同社が提唱する「ミュージック・ファースト」を具現化した製品と感じました。音楽をこよなく愛し、音楽そのものを楽しむという環境だからこそ生まれた製品だと確信しました。そのかたくなな姿勢と技術力の高さこそが、ケンブリッジオーディオが世界ブランドとなれた理由だとも思います。

世に言われる「ジャパニーズ・サウンド」とは対極に位置する、音楽性に富んだ「ブリティッシュ・サウンド」がケンブリッジオーディオの魅力です。さらに、輸入元がバリュートレードになって価格が非常にリーズナブルになったのも大きな魅力です。いずれの製品も、海外製品としては異例な程の抜群のコストパフォーマンスを実現しています。(あさやん)




『CXシリーズ』

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    『Topazシリーズ』