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スペインの偉大なチェロ奏者による後期の録音を集大成。
スペイン、カタルーニャ地方出身の偉大なチェロ奏者、パブロ・カザルスによる長年の友人や仲間たちとの後期の室内楽録音集です。
1958年9月、81歳のパブロ・カザルスはベートーヴェンの生地ボンで行われたベートーヴェン音楽祭に参加し、フィリップスがその公演をライヴ収録しました。1930年代から室内楽のパートナーを務めたポーランドのミェチスワフ・ホルショフスキが共演しています。
『幽霊』『大公』など3つの三重奏曲には、若い世代からハンガリーのヴァイオリニスト、シャーンドル・ヴェーグが参加。3年後のプラードでのカザルス音楽祭ではソナタ第1番をヴィルヘルム・ケンプと、もう一つの『幽霊』をヴェーグとスイスのピアニスト、カール・エンゲルと演奏しています。シューベルトの弦楽五重奏曲ではシャーンドル・ヴェーグが、シャーンドル・ツェルディ、ジョルジュ・ヤンツェル、パウル・サボーを率い、カザルスは第2チェロとして参加しています。1956年10月、パリ、ソルボンヌで行われたライヴのLPとともに、ホルショフスキとの『幽霊』も初CD化となります。
フォーレの『エレジー』ではカザルスがコンセール・ラムルー管弦楽団を指揮しています。25分間のリハーサルは、カザルスの仕事ぶりを知る上で大変興味深い記録です。ハイドンとボッケリーニの協奏曲は弟子のモーリス・ジャンドロンと共演し、ボッケリーニの協奏曲はオリジナル・スコアで演奏された初めての録音となります。
【演奏】パブロ・カザルス(チェロ)
【収録予定曲】
《CD 1》ベートーヴェン:
1-3) チェロ・ソナタ第2番ト短調Op.5 No.2
4-6) チェロ・ソナタ第5番ニ長調Op.102 No.2
【演奏】ミェチスワフ・ホルショフスキ(ピアノ)
【録音】1958年9月、ボン
《CD 2》ベートーヴェン:
1-4) ピアノ三重奏曲第3番ハ短調Op.1 No.3
5-7) チェロ・ソナタ へ長調Op.17(ホルン・ソナタOp.17より)
【演奏】シャーンドル・ヴェーグ(ヴァイオリン)(1-4)、ミェチスワフ・ホルショフスキ(ピアノ)
【録音】1958年9月、ボン
《CD 3》ベートーヴェン:
1-3) ピアノ三重奏曲第5番ニ長調Op.70 No.1『幽霊』*
4-7) ピアノ三重奏曲第7番変ロ長調Op.97『大公』
【演奏】シャーンドル・ヴェーグ(ヴァイオリン)、ミェチスワフ・ホルショフスキ(ピアノ)
【録音】1958年9月、ボン(ライヴ:4-7)
《CD 4》ベートーヴェン:
1-3) ピアノ三重奏曲第5番ニ長調Op.70 No.1『幽霊』
4-5) チェロ・ソナタ第1番ヘ長調Op.5 No.1
【演奏】シャーンドル・ヴェーグ(ヴァイオリン)(1-3)、カール・エンゲル(1-3)、ヴィルヘルム・ケンプ(4-5)(ピアノ)
【録音】1961年7月、プラード(ライヴ)
《CD 5》
1-4) シューベルト:弦楽五重奏曲ハ長調D956
【演奏】ヴェーグ弦楽四重奏団(シャーンドル・ヴェーグ、シャーンドル・ツェルディ[ヴァイオリン]、ジョルジュ・ヤンツェル[ヴィオラ]、パウル・サボー[チェロ])
【録音】1961年7月、プラード(ライヴ)
《CD 6》*[パブロ・カザルスへのオマージュ]
1-2) フォーレ:チェロと管弦楽のためのエレジー ハ短調Op.24(リハーサルと演奏)、パブロ・カザルス:3) 東方の三賢人
4) サルダーナ
5) J.S.バッハ:チェロ組曲第5番BWV1011より第4曲:サラバンド
【演奏】パブロ・カザルス(指揮)コンセール・ラムルー管弦楽団(1-2)、Ensemble of 102 Cellos(3, 4)
【録音】1956年10月、パリ、ソルボンヌ大学の大円形劇場(ライヴ)
《CD 7》
1-3) ハイドン:チェロ協奏曲第2番ニ長調Hob.VIIb: 2
4-6) ボッケリーニ:チェロ協奏曲変ロ長調
【演奏】モーリス・ジャンドロン(チェロ)、パブロ・カザルス(指揮)コンセール・ラムルー管弦楽団
【録音】1960年10月、パリ
*初CD化