◆国内入荷予定が遅れる場合もございます◆
アメリカのクラシック録音の黄金時代が蘇る、20世紀の巨匠によるステレオ録音集。CD30枚組BOXセット
《アンタル・ドラティ/ミネアポリス交響楽団〜マーキュリー・マスターズVol.2―ステレオ録音集》
アンタル・ドラティとミネアポリス交響楽団のステレオ録音をまとめたCD30枚組ボックス・セットが、「マーキュリー・マスターズVol.1」モノラル録音集に続いて発売されます。限定盤。オリジナル・ジャケット仕様。
アメリカのクラシック録音の黄金時代を再現するこれらの録音はクラシック音楽誌からも高く評価され、力強さ、激しさを中心とする音楽の特性と巧みにリズムをつなぐ特別な能力が明らかにされています。初CD化となる録音や、未発表のドラティへのインタビュー(CD 26)も収められています。
ハンガリー出身の指揮者アンタル・ドラティは1949年にミネアポリス交響楽団の音楽監督に就任し、その後すぐにこの楽団を戦後アメリカの世界一流のオーケストラに育て上げました。マーキュリーは1952年から、ドラティが辞任する1960年まで一緒に録音を続け、51枚のアルバム(24枚のモノラル録音と27枚のステレオ録音)を作りました。そこには彼が音楽監督を務めた11年間にオーケストラとともに築き上げたものが遺されています。
マーキュリーに長年関わったチーフ・エンジニアのロバート・ファインとプロデューサーのウィルマ・コザートの息子であるトーマス・ファインによる新規リマスタリングとウィルマ・コザートによるオリジナル音源からCDへのリマスタリングは、この遺産をかつてなかったほどに生き生きと蘇らせています。
このステレオ録音のボックスには、モノラル時代の録音の再録音も含まれています。それらを細かく比較するとこの指揮者のアイデアと演奏への注目すべき一貫性がよくわかります。自分が何を求めているかを知っていて、それを実現しています。ドラティのモノラル録音とステレオ録音を一緒に並べることでそこには多くの洞察力があることもわかります。ストラヴィンスキーの『春の祭典』、ヨハン・シュトラウスのワルツ集とR.シュトラウスの交響詩集、『シェエラザード』、『ペトルーシュカ』、『ローマの松』などを比べることができます。ドラティは自身の完璧な耳を惜しみなく発揮し続け、コープランドの『ロデオ』やドリーブの『コッペリア』のようなバレエ曲でリズムを爆発させました。
ドラティ自身の作曲による2つの作品と、ドラティが擁護したアメリカ現代音楽、フェトラー、ピーターソンとシュラーの作品も収録されています。
ドラティへのインタビューを行ったデニス・D.ルーニーはブックレットにも権威あるライナーノーツを執筆しています。また、初CD化となる1958年に録音された『The Magic of the Bells』(CD 30)は、伝説の大序曲『1812年』のアルバムと一緒にリバーサイド教会でニューヨークの鐘が録音されたものです。
ラファエル・クーベリックとシカゴ交響楽団、ポール・パレーとのデトロイト交響楽団のボックス・セットと同様、ドラティのモノラルとステレオのボックス・セットもアメリカのクラシック録音の黄金時代を記録しています。
【演奏】
アンタル・ドラティ(指揮)
ミネアポリス交響楽団(CD 26: 2, 3, CD 30を除く)
【録音場所】
ミネアポリス(CD 1-CD 4, CD 6-CD 29)、ニューヨーク(CD 5, CD 15: 1[鐘、大砲、解説], CD 30)
【収録予定曲】
《CD 1》
バルトーク:組曲第2番Op.4(1943年改訂版)
《CD 2》
R.シュトラウス:
1) 『ばらの騎士』組曲Op.59
2) 交響詩『ティル・オイレン・シュピーゲルの愉快ないたずら』Op.28
《CD 3》
1) コダーイ:組曲『ハーリ・ヤーノシュ』
バルトーク:
2) ハンガリーの風景Sz.97
3) ルーマニア民俗舞曲Sz.68
《CD 4》
J.シュトラウス2世:
1) ワルツ『春の声』Op.410*
2) ワルツ『ウィーンのボンボン』Op.307
3) シャンパン・ポルカOp.211
4) ワルツ『芸術家の生活』Op.316
5) ワルツ『南国のばら』Op.388
《CD 5》
バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番Sz.112
《CD 6》
ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調Op.55『英雄』
《CD 7》
ロッシーニ:
1) 歌劇『どろぼうかささぎ』序曲
2) 歌劇『絹のはしご』序曲
3) 歌劇『チェネレントラ』序曲
4) 歌劇『セビリャの理髪師』序曲
5) 歌劇『アルジェのイタリア女』序曲
6) 歌劇『ブルスキーノ氏』序曲
《CD 8》
1) オッフェンバック:パリの喜び(M.ロザンタール編)
2) J.シュトラウス2世:卒業記念舞踏会(A.ドラティ編)
《CD 9》
1) アルベニス:組曲『イベリア』(E.F.アルボスによる管弦楽編)
2) ファリャ:歌劇『はかなき人生』より間奏曲とスペイン舞曲第1番
《CD 10》
ブラームス:交響曲第2番ニ長調Op.73
《CD 11》
1) J.シュトラウス2世:喜歌劇『ヴェネツィアの一夜』序曲*
エドゥアルト・シュトラウス:
2) ワルツ『ドクトリン』Op.79
3) ポルカ・シュネル『テープは切られた』Op.45*
ヨーゼフ・シュトラウス:
4) ワルツ『水彩画』Op.258
5) ワルツ『天体の音楽』Op.235*
6) J.シュトラウス2世:エジプト行進曲*
7) J.シュトラウス1世:ワルツ『ローレライ=ラインの調べ』Op.154*
8) J.シュトラウス2世:ポルカ『ハンガリー万歳』Op.332*
《CD 12》
コープランド:
1)バレエ組曲『ロデオ』
2) エル・サロン・メヒコ
3) キューバ舞曲
4) ガーシュウィン:パリのアメリカ人
《CD 13-14》
ドリーブ:バレエ『コッペリア』
《CD 15》
チャイコフスキー:
1) 大序曲『1812年』Op.49(解説付き)
2) イタリア奇想曲Op.45
《CD 16-17》
ドヴォルザーク:
1) スラヴ舞曲集第1集Op.46
2) スラヴ舞曲集第2集Op.72
3) スメタナ:歌劇『売られた花嫁』より序曲と3つの舞曲
《CD 18》
リムスキー=コルサコフ:交響組曲『シェエラザード』Op.35
《CD 19》
チャイコフスキー:
1) スラヴ行進曲Op.31
2) 歌劇『エフゲニー・オネーギン』Op.24よりワルツとポロネーズ
3) 幻想曲『フランチェスカ・ダ・リミニ』Op.32
《CD 20》
R.シュトラウス:
1) 交響詩『ドン・ファン』Op.20
2) 交響詩『死と変容』Op.24
《CD 21》
ストラヴィンスキー:バレエ『ペトルーシュカ』(1947年版)
《CD 22》
ムソルグスキー:
1) 組曲『展覧会の絵』(ラヴェルによる管弦楽編)
2) 歌劇『ホヴァンシチナ』より前奏曲と「ペルシャの奴隷たちの踊り」
《CD 23》
1) ブロッホ:シンフォニア・ブレーヴェ
2) ピーターソン:Free Variations for Orchestra*
《CD 24》
プロコフィエフ:交響曲第5番変ロ長調Op.100
《CD 25》
ストラヴィンスキー:バレエ『春の祭典』(1947年版)
《CD 26》
ドラティ:
1) 交響曲(1957年)*
2) 夜想曲と奇想曲(オーボエと弦楽四重奏のための)*
3) アンタル・ドラティへのインタビュー**
《CD 27》
シュラー:
1) パウル・クレーの主題による7つの習作
2) フェトラー:オーケストラのためのコントラスツ
《CD 28》
ラフマニノフ:
1) ピアノ協奏曲第2番ハ短調Op.18
2) 前奏曲変ホ長調Op.23 No.6
3) 前奏曲嬰ハ短調Op.3 No.2
《CD 29》
レスピーギ:
1) 交響詩『ローマの松』
2) 交響詩『ローマの噴水』
《CD 30》
The Magic of the Bells*
*初CD化
**初発売