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世界初録音から60周年。心に響くメッセージと高度な演奏による自作自演の名録音
ベンジャミン・ブリテンが自身の作品『戦争レクイエム』の世界初録音を、ロンドンのキングズウェイ・ホールで完成させた1963年1月10日のセッションから今年で60年。それを記念して、新たにブリティッシュ・グローヴ・スタジオでオリジナル・マスターテープから24bit/192kHzで新規リマスタリングされました。
作曲者による指揮、イギリスのテノール歌手ピーター・ピアーズ、ドイツのバリトン歌手ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ、ロシアのソプラノ歌手ガリーナ・ヴィシネフスカヤ、という3人のソリスト、彼らが歌うことを念頭に書かれたこの作品の録音は、今もなお多くの人たちにとっての決定盤であり続けています
1940年に戦争で破壊されたコヴェントリー大聖堂が後に再建され、その献堂式のためにブリテンが委嘱され、作曲したのがこの『戦争レクイエム』です。ラテン語のレクイエムのミサの典礼文と、イギリスの詩人ウィルフレッド・オーウェンの9つの詩を組み合わせたテキストで構成されています。また演奏者は大きく3つのグループ、ラテン語典礼文のための「フル・オーケストラ、合唱団、ソプラノ独唱」、オーウェンの詩のための「室内アンサンブル、テノール独唱とバリトン独唱」、そして遠くに置かれた「少年合唱団とオルガン」に分かれています。1962年5月に行われた初演では、ガリーナ・ヴィシネフスカヤの出演がソヴィエトからの許可を得られず、急遽ヘルタ・テッパーがソプラノ独唱の代役を務めました。20世紀のヨーロッパの衝突の最前線の死傷者たちの間の和解を表した演奏の衝撃はすぐに広まり、批評家たちの反応が商業録音へのはずみをつけ、1963年1月3日から10日、ロンドンのキングズウェイ・ホールで、プロデューサーのジョン・カルショー、エンジニアのケネス・ウィルキンソンとともに、作曲者自身の指揮による録音が実現しました。
SA-CDには『戦争レクイエム』のリハーサルが収録されています。
ブックレットは、ジョン・カルショーの自伝『Putting the Record Straight(レコードはまっすぐに)』からの抜粋、オリジナルの1963年の録音チームからの3人による回顧録、テクニカル・ノート、『戦争レクイエム』とその録音セッションについての詳細なエッセー、珍しい写真や新たに見つかった写真など充実した内容です。
【演奏】
ガリーナ・ヴィシネフスカヤ(ソプラノ)
ピーター・ピアーズ(テノール)
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
ジョン・カルショー(SA-CD 2)
バッハ合唱団
ロンドン交響合唱団
ハイゲート・スクール合唱団
サイモン・プレストン(オルガン)
メロス・アンサンブル
ベンジャミン・ブリテン(指揮)
ロンドン交響楽団
【録音】
1963年1月3−10日、ロンドン、キングズウェイ・ホール STEREO(SA-CD 1)/MONO(SA-CD 2)