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ベアトリーチェ・ラナの驚異的なテクニックと音楽的知性によるラヴェルとストラヴィンスキー
20世紀初頭のフランス、パリには、常に新しいものがあり、クリエイティヴなスタジオのように色とアイデア、素晴らしい心で満ち溢れていました。
このアルバムに収録されたストラヴィンスキーとラヴェルの作品は、ベアトリーチェ・ラナが語るように「音楽の大きな変化の瞬間に焦点をあわせたもの」であり、
ロマン派からモダニズムへと変遷する時代に書かれたこれらの作品は、どれも斬新で革新的な要素を持ち合わせています。
なかでも1919年から1920年に作曲された「ラ・ヴァルス」はアルバムの中で重要な役割を果たす曲であり、「ラヴェルは第一次世界大戦前の社会を批判的に見ており
“豊かで魅惑的なハーモニーに満ちた魅力的なワルツ=ロマン主義”を彼は曲の最後で全てを破壊、良き世界は全て崩壊するのです」とラナは語ります。
そして「第一次世界大戦の前に、ラヴェルはストラヴィンスキーがやろうとしたことをやってのけた」とも。
ストラヴィンスキーを演奏する際、ラナはオリジナルのオーケストラ作品から多くのインスピレーションを受け、その上でピアノの可能性を極限まで探ります。
「鏡」については、「ラヴェルは自然の風景を詩的に描き出したが、注意しなくてはいけないのはこれらが全て鏡に映し出されたもの」であることとラナは考えています。
このレパートリーのほとんどは、2019年3月、彼女がカーネギーホールでデビューした時に演奏した曲。その時には「驚異的なテクニックが音楽的知性で際立っている」
と評されるなど、各紙で絶賛されました。
収録情報
ストラヴィンスキー:
1) 『火の鳥』組曲(グイド・アゴスティによるピアノ編曲抜粋版)
2) 『ペトルーシュカ』からの3つの楽章
ラヴェル:
3) 『鏡』
4) 『ラ・ヴァルス』
【演奏】
ベアトリーチェ・ラナ(ピアノ)
【録音】2019年6月19-20日、9月5日、ベルリン、テルデックス・スタジオ
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