1933年フランスのル・トゥケ生まれのクリスチャン・フェラス。
幼い頃より父親によってヴァイオリンの手ほどきを受け、1941年にニース音楽院に入学、1943年には同地のコンクールで優勝。
翌年、パリ音楽院に入学し、ジョルジュ・エネスコとルネ・ベネデッティにヴァイオリンを、ジョゼフ・カルヴェに室内楽を師事。すぐに頭角をあらわし、室内楽とヴァイオリン演奏で首席となり、13歳で同音楽院を卒業。
パリ・デビューののち、各地のコンクールで優秀な成績を収めまました。
17歳頃からは本格的にコンサートや録音を行い、ランパルやエネスコ、ベーム、シューリヒト、ミュンシュらと共演を行っています。
1950年代後半からはHMV(旧EMI)やDGに数多くの録音をおこない、さらにコンサートもおこなうというような多忙な活躍を行いました。
1975年には、それまでの功績によってパリ音楽院から表彰され同音楽院の教授として迎えられることとなるのですが、この頃からフェラスは公開コンサートをおこなわなくなってしまいます。1982年3月にパリでコンサートを開いてカムバックしますが、同年9月14日に、49歳のフェラスはなぜか自殺で亡くなっています。
今年、2017年に没後35年となる、クリスチャン・フェラスの、HMV(旧EMI)とテレフンケンに録音を全て収録したBOXを発売致します。
今回のために、初CD化の音源も含み、オリジナル・マスターテープより、24bit/96kHzリマスターを行っています。
ともにフランス人であるフェラスとバルビゼの息の合った演奏を中心に、念密にお互いの長所が活かされた名演をご堪能下さい。
【演奏】クリスチャン・フェラス(ヴァイオリン)
【収録予定曲】
【CD1】
1) フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
2) フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ 第1番 イ長調Op.13
〜ピエール・バルビゼ(ピアノ)[録音]1957年(モノラル)
【CD2】
1) チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調Op.35
2) メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調Op.64
〜コンスタンティン・シルヴェストリ(指揮)フィルハーモニア管弦楽団[録音]1957年
【CD3】
1) ブルッフ: ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調Op.26
2) ラロ:スペイン交響曲 ニ短調Op.21
〜ワルター・ジェスキント(指揮)フィルハーモニア管弦楽団[録音]1958年
【CD4】ベートーヴェン:
1) ヴァイオリン・ソナタ第1番 ニ長調Op.12-1
2) ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ長調Op.12-2
3) ヴァイオリン・ソナタ第3番 変ホ長調Op.12-3
4) ヴァイオリン・ソナタ第4番 イ短調Op.23
〜 ピエール・バルビゼ(ピアノ)[録音]1958年(モノラル)
【CD5】
ベートーヴェン:
1) ヴァイオリン・ソナタ第5番 ヘ長調Op.24「春」
2) ヴァイオリン・ソナタ第6番 イ長調Op.30-1
3) ヴァイオリン・ソナタ第7番 ハ短調Op.30-2
〜 ピエール・バルビゼ(ピアノ)[録音]1958年(モノラル)
【CD6】
ベートーヴェン:
1) ヴァイオリン・ソナタ第8番 ト長調Op.30-3
2) ヴァイオリン・ソナタ第9番 イ長調Op.47「クロイツェル」
3) ヴァイオリン・ソナタ第10番 ト長調Op.96
〜 ピエール・バルビゼ(ピアノ)[録音]1958年(モノラル)
【CD7】
1) J.S.バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調BWV.1043
〜 ユーディ・メニューイン(指揮&ヴァイオリン)バース祝祭管弦楽団 [録音]1959年,
2) ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調Op.61
〜 マルコム・サージェント(指揮)ロイヤル・フィルハーモー管弦楽団[録音]1959年
3) ベートーヴェン:ロマンス ト長調Op.40
4) ベートーヴェン:ロマンス ヘ長調Op.50
〜レオポルト・ルートヴィヒ(指揮)ハンブルク州立歌劇場管弦楽団[録音]1955年1月(モノラル)※3&4)は初CD化
【CD8】
モーツァルト:
1) ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ長調K.218
2) ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調K.219「トルコ風」
〜アンドレ・ヴァンデルノート(指揮)パリ音楽院管弦楽団[録音]1960年
【CD9】
1) エネスク:ヴァイオリン・ソナタ第3番 イ短調 Op.25「ルーマニアの民俗風で」
2) ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ト短調
3) ラヴェル:ツィガーヌ
〜 ピエール・バルビゼ(ピアノ)[録音]1962年
【CD10】
1) ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 イ短調 Op.102
〜 ポール・トルトゥリエ(チェロ), パウル・クレツキ(指揮)フィルハーモニア管弦楽団[録音]1962年
2) ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第1番ニ長調Op.12-1
〜 ピエール・バルビゼ(ピアノ)[録音]1962年5-6月 ※2)は初CD化
【CD11】
ベルク:ヴァイオリン協奏曲「ある天使の思い出に」
〜ジョルジュ・プレートル(指揮)パリ音楽院管弦楽団[録音]1963年
【CD12】
フォーレ:
1) ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ長調 Op.13
2) ヴァイオリン・ソナタ第2番 ロ短調 Op.108
〜 ピエール・バルビゼ(ピアノ)[録音]1964年
3) バンドー:ハンガリー風協奏曲
〜 アラン・ロンバール(指揮)パリ音楽院管弦楽団[録音]1963年
【CD13】
1) ショーソン:ピアノ、ヴァイオリンと弦楽四重奏のための協奏曲 ニ長調 Op.21
〜ピエール・バルビゼ(ピアノ)、パレナン弦楽四重奏団 [録音]1966&1968年
2) ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番 ヘ長調Op.24「春」,
3) ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ニ短調Op.108
〜 ピエール・バルビゼ(ピアノ)[録音]1953年5月(モノラル)※2&3)は初CD化