マーク・ミンコフスキーのキャリアの基盤はバロック音楽にあり、ワーナー・クラシックス(エラート)との長い関係を築いてきました。
このヨハネ受難曲は、エラートへの最初のバッハ録音となります。
ミンコフスキは、この録音にあたって8人の合唱と福音史家の合計9人の声楽によって、この作品のドラマ性を緻密に練り上げ、理想的な音楽に仕上げています。
このバッハの偉大な傑作について「私は、1987年にヘレヴェッヘ指揮のヨハネ受難曲で、ファゴット奏者として参加しています。
将来的に私はこの作品を指揮したいと思っていました。
しかし、この作品ほど準備に細心の注意を払わなければならなく、その旅は非常に長いものでした。
それはエベレストや月から探検家が戻ってきたようなものでした」とミンコフスキは語っています。
このアルバムでは、1724年の初演時の稿に準拠していますが、ミンコフスキはこのアリアがあまりに素晴しいため、1725年版にある2つのアリア[コラール・アリア「Himmel reisse, Welterbebe」(1725年版では、第11曲のコラール「Wer hat dich so geschlagen(たれぞ汝をばかく打ちたるか)」の後に挿入された。)テノールのアリア「Zerschmettert mich」(1725年版では第1部最後のコラールの前、「Ach,meinSinn」の代わりに置かれた)]を補遺としてDisc1の最後に収録いたしました。
【演奏】
ローター・オディニウス(テノール、福音史家), クリスティアン・イムラー(バス、イエス), ディッテ・アンデルセン(ソプラノ), レネケ・ルイテン(ソプラノ), デルフィーヌ・ガルー(コントラルト), デイヴィッド・ハンセン(カウンターテナー), コリン・バルツァー(テノール), ヴァレリオ・コンタルド(テノール), フェリクス・シュペーア(バス), レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル=グルノーブル(ルーヴル宮音楽隊), マルク・ミンコフスキ(指揮)
【録音】2014年4月14-19日, リヨン、三位一体教会(デジタル:セッション&ライヴ)