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新たな年を寿ぐ、ウィーン・フィルの華麗なワルツとポルカ。コロナ禍の中、史上初めて無観客で実施される、新たなニューイヤー。指揮は、巨匠リッカルド・ムーティ。
毎年1月1日に行なわれるウィーン・フィルのニューイヤー・コンサート。
クラシック音楽の中でも最も有名で、ウィーンの誇る黄金のムジークフェラインザールからTVとラジオを通じて世界90カ国以上に放送され、5千万人が視聴するというビッグ・イベント。
1939年に始まる75年以上の歴史を誇るこのコンサートでは、音楽の都ウィーンを象徴するシュトラウス一家のワルツやポルカが演奏され、その高額のチケットは世界一入手困難と言われていますが、
2021年は、オーストリアによるコロナ感染予防対策が1月6日まで実施されるため、同コンサート史上初めて、無観客で開催されることになりました。
そんな異例の状況で開催される2021年のニューイヤーですが、2010年以来シカゴ響音楽監督をつとめる巨匠リッカルド・ムーティが、1993・1997・2000・2004・2018年に次いで3年ぶり6回目の登壇を果たし、
指揮界の王者の貫禄を見せつけてくれることでしょう。
1971年ザルツブルク音楽祭でのドニゼッティ「ドン・パスクワーレ」での初共演以来、これまでウィーン・フィルを550回以上指揮し、2011年以来同団名誉会員として現在最も
密接な関係にあるムーティならではの気心知れた仲にも緊張感あふれる演奏が期待できます。
2021年の演奏曲目は、「春の声」、「クラップフェンの森で」、そして「皇帝円舞曲」と珍しく横綱級の名曲が並んでいます。
またLP時代のクナッパーツブッシュの豪快な名演で日本にファンも多いコムザークの代表作「バーデン娘」はニューイヤー初登場。
カール・ツェラーとカール・ミレッカーの2曲もニューイヤー初登場で、そもそも1842年生まれのこの2人の作品がニューイヤーで取り上げられるのは今回が初めて。
また第1部と第2部はそれぞれスッペの作品で開始されますが、スッペは実はミレッカーをヨーゼフシュタット劇場のオーケストラのフルート奏者として雇ったというつながりがあります。
またイタリアと縁の深い「マルゲリータ・ギャロップ」と「ヴェネツィア人のギャロップ」、それにヴェルディの4つのオペラの有名チューンを取り入れた「新メロディ・カドリーユ」は、
まるでオーストリアと指揮者ムーティの故国との絆を寿ぐかのようです。もちろん定番のアンコールも予定されていることでしょう。
ブルーレイおよびDVDには、海外ではTV生中継の休憩時間に放映されるウィーン・フィルのメンバーによる室内楽でつづった映像作品のほか、恒例のウィーン国立バレエ団によるバレエ・シーン付きの特典映像が収録される予定。
【演奏】
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:リッカルド・ムーティ