20世紀後半からアメリカ音楽界の屋台骨を支えてきた名ヴァイオリニスト、ハイメ・ラレードのRCA&コロンビア両レーベルへの全録音を集大成。ハイメ・ラレード80歳記念リリース！

ヴァイオリニストおよびヴィオラ奏者のハイメ・ラレードは、1941年、ボリビアのコチャバンバ出身。
5歳から音楽を始め、1948年に北米に入りアントニオ・デグラス、フランク・ハウザーに学びました。
11歳の時にサンフランシスコ交響楽団と共演。
その後は世界中の主要オーケストラと共演を重ねました。
また、エマニュエル・アックス、アイザック・スターン、ヨーヨー・マらの名奏者たちによるピアノ四重奏でヴィオラ奏者として数多くの演奏・録音を行い、
ベートーヴェン、モーツァルト、シューマン、フォーレ、ブラームス作品のほぼすべてのレパートリーをソニークラシカルに録音。
「ブラームス：ピアノ四重奏曲第1&2番」では、1992年度第34回グラミー賞最優秀室内楽部門で受賞をしています。

このボックスセットは、2021年6月7日に80歳を迎えるラレードへのバースデイ・プレゼントとでもいうべきボックスで、
彼がRCAとコロンビア〜ソニークラシカル両レーベルに録音したソロ・室内楽作品録音を全て収録したものです。
1959年にエリザベート王妃国際音楽コンクール優勝直後に録音したデビュー・アルバム（CD1）に始まるRCA録音（CD1〜4）、
マールボロ音楽祭でのアレクサンダー・シュナイダーやルドルフ・ゼルキンらとの共演になる室内楽や協奏曲（CD5〜8・11・14）、
伝説的なグレン・グールドとのバッハのヴァイオリン・ソナタ全曲（CD9・10）、
1986年11月のサントリーホールでの録音も含む、1980〜90年代のアイザック・スターン、ヨーヨー・マ、エマニュエル・アックスらとの室内楽作品（CD12・13・16〜22）など、
数多くの名演奏を収録しています。20世紀後半のアメリカ音楽界の屋台骨を支え続けてきた名奏者の矜持をじっくり聴くことができます。

オールカラーの別冊解説書には、ヨーヨー・マとエマニュエル・アックスによるコメントのほか、詳細な録音データを含むトラックリストとアーティスト写真を掲載。
各ディスクはアメリカ初出時のアートワークデザインによる紙ジャケットに封入され、
厚紙製のクラムシェルボックス（Size: L 12.8 cm x W 12.7 cm x H 6 cm）に収容されています。

【収録内容】
＜CD1＞
ヴィヴァルディ：ヴァイオリン・ソナタ イ長調 RV 31
ファリャ：７つのスペイン民謡〜「ナナ」「ホタ」（コハンスキ編）
パラディス：シシリエンヌ 変ホ長調 （ドゥシュキン編）
ヴィエニャフスキ：スケルツォ・タランテラ Op.16
J.S.バッハ：G線上のアリア
パガニーニ：24のカプリース Op.1 〜 第13番 変ロ長調
ドビュッシー：亜麻色の髪の乙女
サラサーテ：カルメン幻想曲 Op.25
［演奏］ハイメ・ラレード（vn）、ウラディーミル・ソコロフ（p）
［録音］1959年

＜CD2＞
ブラームス：ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調 Op.108
J.S.バッハ：無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 ホ長調 BWV 1006
［演奏］ハイメ・ラレード（vn）、ウラディーミル・ソコロフ（p：ブラームス）
［録音］1959年

＜CD3＞
ブルッフ：ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 Op.26
モーツァルト：ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調 K 216
［演奏］ハイメ・ラレード（vn）、ハワード・ミッチェル（指） ワシントン・ナショナル交響楽団
［録音］1960年

＜CD4＞
メンデルスゾーン：ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64
J.S.バッハ：ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 BWV 1041
［演奏］ハイメ・ラレード（vn）、シャルル・ミュンシュ（指） ボストン交響楽団
［録音］1960年

＜CD5＞
ベートーヴェン：ヴァイオリン、チェロとピアノのための三重協奏曲 ハ長調Op.56
［演奏］ハイメ・ラレード（vn）、ルドルフ・ゼルキン（p）、レスリー・パーナス（vc）、アレクサンダー・シュナイダー（指） マールボロ祝祭管弦楽団
［録音］1962年


＜CD6＞
メンデルスゾーン：弦楽八重奏曲 変ホ長調 Op.20
［演奏］ハイメ・ラレード（vn）、アレクサンダー・シュナイダー（vn）、
　　　　アーノルド・スタインハート（vn）、ジョン・ダリー（vn）、マイケル・トゥリー（va）、
　　　　サミュエル・ローズ（va）、レスリー・パーナス（vc）、デイヴィッド・ソイヤー（vc）、
［録音］1965年
モーツァルト：2つのヴァイオリンのためのコンチェルトーネ ハ長調 K 190/186E
［演奏］ハイメ・ラレード（vn）、マイケル・トゥリー（vn）、アレクサンダー・シュナイダー（指） マールボロ祝祭管弦楽団
［録音］1965年

＜CD7＞
シューベルト：ピアノ五重奏曲 イ長調D 667「ます」
［演奏］ハイメ・ラレード（vn）、ルドルフ・ゼルキン（p）、フィリップ・ネーゲル（va）、
　　　　レスリー・パーナス（vc）、ジュリアス・レヴァイン（cb）
［録音］1967年
モーツァルト：ピアノ三重奏曲第3番 変ロ長調 K 502
［演奏］ハイメ・ラレード（vn）、ルドルフ・ゼルキン（p）、マドリーヌ・ファーリー（vc）
［録音］1968年

＜CD8＞
ラヴェル：ピアノ三重奏曲 イ短調 M 67
ラヴェル：ヴァイオリンとチェロのためのソナタ M 73
［演奏］ハイメ・ラレード（vn）、ジェフリー・ソロウ（vc）、ルース・ラレード（p：M 67）
［録音］1973年、1974年

＜CD9-10＞
J.S.バッハ：
ヴァイオリン・ソナタ第1番 ロ短調 BWV 1014
ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ長調 BWV 1015
ヴァイオリン・ソナタ第3番 ホ長調 BWV 1016
ヴァイオリン・ソナタ第4番 ハ短調 BWV 1017
ヴァイオリン・ソナタ第5番 ヘ短調 BWV 1018
ヴァイオリン・ソナタ第6番 ト長調 BWV 1019
［演奏］ハイメ・ラレード（vn）、グレン・グールド（p）、
［録音］1975年(1,2)、1975年(3-6)

＜CD11＞
メンデルスゾーン：弦楽五重奏曲第1番 イ短調 Op.18
メンデルスゾーン：弦楽五重奏曲第2番 変ロ長調 Op.87
［演奏］ハイメ・ラレード（vn）、アニ・カヴァフィアン（vn）
　　　　大山 平一郎（va）、キム・カシュカシャン（va）、シャロン・ロビンソン（vc）
［録音］1974年


＜CD12＞
ブラームス：ピアノ四重奏曲第1番 ト短調 Op.25
ブラームス：ピアノ四重奏曲第3番 ハ短調 Op.60
［演奏］アイザック・スターン（vn）、ハイメ・ラレード（va）、ヨーヨー・マ（vc）、エマニュエル・アックス（p）
［録音］1989年、1986年

＜CD13＞
ブラームス：ピアノ四重奏曲第2番 イ長調 Op.26
［演奏］アイザック・スターン（vn）、ハイメ・ラレード（va）、ヨーヨー・マ（vc）、エマニュエル・アックス（p）
［録音］1989年

＜CD14＞
シェーンベルク：セレナード Op.24
［演奏］ハイメ・ラレード（vn）、トーマス・ポール（バス）、レオン・キルヒナー（指） マールボロ祝祭管弦楽団員
［録音］1966年

＜CD15＞
モーツァルト：ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 変ホ長調 K.364
モーツァルト：2つのヴァイオリンのためのコンチェルトーネ ハ長調 K.190
［演奏］ハイメ・ラレード（ヴァイオリン、ヴィオラ）、チョー＝リャン・リン（vn）、レイモンド・レッパード（指） イギリス室内管弦楽団
［録音］1991年
ジョゼフ・サン＝ジョルジュ：2つのヴァイオリンのための協奏交響曲 ト長調 Op.13
［演奏］ハイメ・ラレード（vn）、ミリアム・フリード（vn）、ポール・フリーマン（指） ロンドン交響楽団
［録音］1973年

＜CD16＞
フォーレ：ピアノ四重奏曲第1番 ハ短調 Op.15
フォーレ：ピアノ四重奏曲第2番 ト短調 Op.45
［演奏］アイザック・スターン（vn）、ハイメ・ラレード（va）、ヨーヨー・マ（vc）、エマニュエル・アックス（p）
［録音］1990年

＜CD17＞
ブラームス：弦楽六重奏曲第1番 変ロ長調 Op.18
［演奏］アイザック・スターン（vn）、チョー＝リャン・リン（vn）、ハイメ・ラレード（va）、
　　　　マイケル・ツリー（va）、ヨーヨー・マ（vc）、シャロン・ロビンソン（vc）
［録音］1989年
ブラームス：主題と変奏 ニ短調 Op.18b
［演奏］エマニュエル・アックス（p）
［録音］1991年