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イエス・ミュージックにおける最重要人物のひとり、
Trevor Rabin(トレヴァー・ラビン)の34年ぶりとなるヴォーカルをフィーチャーしたソロ・アルバム『Rio』
長く多彩なキャリアを刻んできたヨハネスブルグ生まれのラビンは、
イエスに1983年からの12年間、アルバム4枚にわたり在籍していたことで最もよく知られている。
同年にリリースされた大ヒット曲「ロンリー・ハート(Owner Of A Lonely Heart)」が
アメリカのビルボード誌チャートの1位を獲得したことをきっかけに、
プログレッシヴ・ロック界のアイコン的バンドはより多くの聴衆に受け入れられる事となった。
ラビンは2017年、バンドとともにロックンロールの殿堂入りを果たした。
また近年は、イエスの元メンバーであるジョン・アンダーソンとリック・ウェイクマンとともに
アンダーソン、ラビン&ウェイクマン(ARW)を結成している。
前回のヴォーカルをフィーチャーしたソロ・アルバム『キャント・ルック・アウェイ』のリリースが1989年だったということは
(2012年の『Jacaranda』は全曲インストゥルメンタルだった)、ラビンがその続作を30年以上待たせ続けていたということである。
トレヴァーは自身の家族を含め、各方面からプロセスを早めるようにとプレッシャーを受けていたことを認めている。
しかしリリースが遅れたのもやむを得ない。
1994年のアルバム『トーク』を最後にイエスを脱退して以来、
主に2016年にARWの一員としてツアー活動を始める前段階として、
ギタリストの彼は時間のかかる映画のサウンドトラック界に進出していた。
トレヴァーの名前は『コン・エアー』、『アルマゲドン』、『タイタンズを忘れない(Remember the Titans)』、
『エネミー・オブ・アメリカ(Enemy Of The State)』、『ディープ・ブルー(Deep Blue Sea)』、『グローリー・ロード』、
『60セカンズ(Gone In 60 Seconds)』、『ナショナル・トレジャー』シリーズの2作といった大ヒット映画の作曲者として登場している。
ラビンの孫娘にちなんで『リオ』と名づけられたこのアルバムは、
アートワークにトレヴァー自身の作による絵画がフィーチャーされている。