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今日のクラシック・ギター・リバイバルを牽引してきたスーパースター、ミロシュが、ソニー・クラシカルへ移籍!
レーベル・デビューはバロック音楽アルバム。
バロック」と題されたソニー・クラシカルへのデビュー・アルバムでは、ミロシュ自身が厳選したバロック作品を収録。独奏曲のほか、ジョナサン・コーエンとピリオド楽器とモダン楽器を使い分けるアンサンブル、アルカンジェロとのコラボレーションも実現。鍵盤楽器や弦楽器のために書かれた作品をギターで演奏しています。編曲が必要な作品では、ロンドンの王立音楽アカデミーで共に学び、現在は素晴らしい創造的コラボレーションを共有するイギリスの著名なギタリスト&リュート奏者、マイケル・ルーインが編曲を手掛けています。
「バロック」は、ミロシュのキャリアに新たな節目を告げるものです。
ミロシュはギターによるバロック音楽にありがちなスペイン音楽の文脈の中でというよりも、ヨーロッパの幅広い影響を受けたギター音楽という視座でアルバムを構成しています。ラモーからマルチェッロまで、9人の作曲家による光り輝く作品が選ばれており、しかもその大半はこれまでギター独奏で演奏されたことがないのです。それらはバロック音楽独特のキアロスクーロ的な性格を反映し、複雑な光と影のコントラストが施されています。マルチェッロのオーボエ協奏曲のアダージョ、スカルラッティのソナタニ短調、ヘンデルの組曲のメヌエット、ラモーの「芸術と時間」、クープランの「謎のバリケード(神秘的なバリケード)」などは、より内省的な色合いの濃い作品であり、一方ヴィヴァルディのフルート協奏曲第2番「夜」や「調和の霊感」に含まれている「4つのヴァイオリンのための協奏曲」からの楽章や、ボッケリーニのギター五重奏曲第4番のファンダンゴは、スリリングなヴィルトゥオジティの花火を聴かせてくれるのです。そして、このアルバムの中心にあるのは、9曲目に据えられたミロシュ自身のトランスクリプションによるバッハのシャコンヌで、ほかのバロックの作曲家たちの作品の様々な相貌の支柱となっています。
【演奏】
ミロシュ(ギター)
ジョナサン・コーエン(指揮)
アルカンジェロ [2, 5, 8, 10, 11, 14]
【録音】
2023年3月15日〜17日、4月7日、8日、22日〜23日、ロンドン、アッパーノーウッド、聖ヨハネ福音協会、サフロン・ウォルデン、サフロンホール、モンマス、ウェイストーン・コンサートホール