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アイルランドの誇りを胸に、6つの弦にすべての感情を注ぎ込むゲイリー・ムーア。1999年発表の通算12作目のアルバムが復刻！

スキッド・ロウからシン・リジィ、そしてソロ名義での活動でギター・ヒーローとしての地位を確立し、90年代以降は自らのルーツでもあるブルース・ロックに傾倒し、泣きのギターでロック・ファンからブルース・ファンまでをも魅了していった、アイルランドが誇る孤高のギタリスト、ゲイリー・ムーア。
ハード・ロック・ギタリストとしてのイメージが根強い彼だが、そのキャリアの中で様々な音楽を探求し、他アーティストとのコラボレーションを含め、新たなジャンルにも挑戦を行っている。

1997年発表の通算11作目のソロ・アルバム『DARK DAYS IN PARADISE』でブルース・ロックのスタイルから、よりポップなコンテンポラリー・サウンドを全面に押し出した彼だが、続けて1999年に発表した通算12作目となる『A DIFFERENT BEAT』では、そのタイトルが表しているかのように、ダンス・ビートを大胆に取り入れたサウンドを披露している。
ジミ・ヘンドリックスのカヴァーである「Fire」も、グルーヴ感を強調したサウンドとなっている。
打ち込みリズムを全編にフィーチャーした本作は発売当時、往年のファンを驚かせたが、エレクトロなビートにブルージーなギターを組み合わせた本作はむしろ時を経た今新鮮な響きを聴くものに与えるかも知れない。