2017 年にリリースした自主制作アルバム『November』に続く、リボーンウッド・レーベルからのデビュー作となる今作は、ロサンゼルスでのライヴ後にイサム・マクレガー (tortured soul) をゲストにスタジオ入りして録音された「Where I Used To Be」を除いて、東京のリボーンウッド・スタジオで録音された。渡辺翔太、朝田拓馬、井口なつみという固定メンバーでの近年の活動が反映された楽曲は、NY から日本に拠点を移してからの宮地遼のミュージシャンとしての成長ぶりがうかがえる。ロックから NY スタイルジャズまで幅広く消化しつつ、既存のジャズ・フュージョン系ベーシストの枠に収まらない現代的な感性が魅力。27歳の日本人プレイヤーとして宮地遼としての等身大の個性を大きな作品世界と曲想で表現した意欲作。 (C)RS