日本フィルの新首席指揮者として今後3年間のプロコフィエフ全曲演奏会のプロジェクトをスタートしたラザレフ。その第1回目のコンサートのライヴ。ラザレフはロシア人ならではの研ぎ澄まされた感覚で日本フィルを導き、高い集中力と精神性で聴衆をプロコフィエフの世界に引き込んでいます。
特に弦楽器には高いアンサンブル力を要求したというラザレフ。豊潤で緻密な弦の響きが印象的です。
プロコフィエフのシンフォニーの中では最もポピュラーで親しみやすい「古典交響曲」にカップリングした交響曲第7番は、ハープの旋律や管楽器と弦楽器の独特な旋律の絡み合いなど、神秘的であまりに美しい秘曲です。またこの第7番の4楽章の後には、プロコフィエフ自身による改訂版で、第4楽章のもう一つの終結部の演奏が収録されている、スペシャル・バージョン!プロコフィエフを知る上では欠かせないアイテムのひとつでしょう。
録音:2009年1月16日、17日
東京・サントリーホールにてライヴ収録