ピアノ習得者にとって最もポピュラーで広く使われているツェルニーは、基本の技術を習得するための曲集ですが、練習者や音楽リスナーの為にも、芸術的な感性を基に成立した、魅力満載のアルバムです。またツェルニー以外にベートーヴェンの「エリーゼのために」やボッケリーニ、ダカンなどツェルニーの先輩作曲家による易しい曲も収録。
往年のピアニスト、タチアナ・ニコライエワが、「ツェルニーの30番は、技術の為のエチュードではなく、音楽性を磨くための、フレーズの練習曲。」という言葉を残した通り、江崎昌子は音楽的表現を多分に盛り込んだ演奏を繰り広げています。