1992年4月から1993年9月にかけて行われ、バンド史上最長となった“アドレナライズ・ツアー”から、彼らの出身地である英国・シェフィールドのドン・ヴァレー・スタジアムでの５万人を超える観客を集めて行われたライヴを収録。『ヒステリア』（87年）の巨大なヒットの後、バンドは新作に取り掛かるが、スティーヴ・クラーク（g）が、アルコール依存症で亡くなってしまう。オーディションを経て元ディオ、ホワイトスネイクのヴィヴィアン・キャンベルが加入して完成したのが『アドレナライズ』（92年）で、前作のヒットには及ばなかったが、やはり世界各国で大ヒット。デフ・レパードは米国での人気が先行したため、この時こそが、地元・英国での人気が最高潮に達しており、その模様はBBC Radio1で放送され、テレビでは短縮版がヨークシャーの放送局と、日本でも放送された。そして、この1993年6月は、このライヴの後日本に渡り7公演を行っているのだが、アコースティック・パートを除けばほぼ同じセットリストであるという意味では、日本のリスナーにとっても親しみのある時期の演奏と言える。 (C)RS