真の巨匠ピアニストが古巣ソニークラシカルに復帰して放つモーツァルト。
幾多の困難を乗り越えてきたこの巨匠が、慈しむように美しいモーツァルトを奏でていきます。奥様であるキャサリン・ジェイコブソンとの2台ピアノ協奏曲での息のあったコンビネーションも聴きものです。
10代から演奏活動を繰り広げ、将来を嘱望されながら、演奏家として絶頂期にあった30代で難病によって右手が使えなくなり、以後は左手のみの演奏および指揮、教育活動に専念していたフライシャー。彼は治療の甲斐あって2004年には両手での録音ができるまでに回復。そして、ついに古巣ソニー・クラシカルから復帰作を発表。その第一弾として選ばれたのが、このモーツァルトの協奏曲。