ドイツの若きピアニスト、シュタットフェルトが、ついに挑む古典音楽の巨匠ベートーヴェンのピアノ協奏曲。その第一弾に選ばれたのは第2番の協奏曲。共演はバイロイト音楽祭にも出演して人気が上昇中のセバスティアン・ヴァイクレ指揮するシュターツカペレ・ドレスデン。カップリングはベートーヴェンの初期のソロ作品集。
ベートーヴェン25歳の時の作品で、番号は第2番ですが、実はいちばん最初に書かれたピアノ協奏曲です。そのため、第4番や第5番のような勇壮な内容ではなく、ハイドンやモーツァルトの影響が強く出た、ベートーヴェンとしては比較的規模の小さいものになっていますが、それでも随所にベートーヴェンの個性がうかがえる作品です。バッハやモーツァルトを披露してきたシュタットフェルトが披露する始めてのベートーヴェンの協奏曲としては最適なものといえるでしょう。