ギター協奏曲としてポピュラーな人気を誇るロゴリーゴの名曲アランフェス協奏曲のハープ版、アルゼンチンの巨匠作曲家ヒナステラのハープ協奏曲を核に、ファリャ、グラナドス作品など「アルパ・ラティーナ(ラテンのハープ)」という好企画アルバムです。
メストレはウィーン・フィル史上、ハープ協奏曲を初めて弾いたハーピストですが、その時に演奏したのがヒナステラのハープ協奏曲で、指揮はアンドレ・プレヴィン(2002年5月。これが縁でプレヴィンはハープ協奏曲を作曲。)。ロゴリーゴのギター名協奏曲、アランフェス協奏曲のハープ版は、スペインの名ハーピスト、ニカノール・サバレタがロゴリーゴに依頼して出来たもので、決してゲテモノ編曲ではなく、作曲家のお墨付きといえるもの。ほかにファリャのスペイン舞曲、タレルガのアルハンブラの想い出など、ピアノやギターで弾かれるラテンの薫り高い名曲の数々を、フランス=ラテン出身のメストレが快演している必聴のアルバムです。