当アルバムは1967年と1950年にマールボロとプエルト・リコで演奏されたハイドンの交響曲3曲を1枚に収録したもので、これ3曲がカザルスが正規に残したハイドンの交響曲録音の全てである。全曲に横溢する剛毅なな生命力の輝きはまさにカザルスならでは。第95番はこれまで一度もCD化されなかったレア音源で今回が待望の世界初CD化となる。
1950年代から演奏の比重をチェロから指揮に移し始めたパブロ・カザルスは、プラード、プエルト・リコ、ペルピニャン、そしてマールボロの各音楽祭で披露したバッハ、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトなどの傑作オーケストラ作品の名演の数多くはソニー・クラシカルによって録音され、人類のかけがえのない財産となっている。