1976年以降はドイツ・グラモフォンにレコーディング活動の重点を移したバーンスタインが、1979年にソニー・クラシカルに残した3枚の録音の一つで、1979年8月、イスラエル・フィルとの演奏旅行で訪れたミュンヘンでデジタル・ライヴ・レコーディングされたプロコフィエフの交響曲第5番が、CD初出以来久々に復活。
1979年はバーンスタインにとって一つのピークとも言える年で、ニューヨーク・フィルとのアジア・ツアー、ウィーン国立歌劇場とのアメリカ・ツアー、ベルリン・フィルへの唯一の客演など充実した指揮活動が続いた。このイスラエル・フィルとのプロコフィエフもその充実ぶりを反映し、1966年のニューヨーク・フィルとの旧盤に比して、躍動する生命力と未曾有のパワーが宿った堂々たる大演奏に仕上がっている。