オーケストラ伴奏版とピアノ版――2種類の「少年の不思議な角笛」をオリジナルLP通りにカップリング。
マーラー没後100年記念リイッシュー。1960年から1966年にかけて、マーラーの交響曲全9曲録音という偉業を成し遂げたバーンスタインが、次に目を向けたのがマーラーのキモともいうべき角笛歌曲集。当2枚組は1969年に発売された2枚組LPをそっくり再現したもので、ニューヨークでセッション収録されたオーケストラ伴奏版に加えて、ウィーンでライヴ収録されたピアノ伴奏版という2種類の演奏を収めている。当時全盛期にあったクリスタ・ルートヴィヒ、ワルター・ベリーの見事な歌唱、そして二人をバックアップしつつ楽譜に込められたマーラーのあらゆる表情を音として具現化するバーンスタインの姿が鮮烈に刻印されている。