小山実稚恵アルバム・デビュー25年記念最新録音。今、充実の時を迎えたピアニスト小山実稚恵が選りすぐったピアノ曲の数々は聴くものを別次元へと誘う(スカルラッティとシマノフスキは作曲家として、バッハの平均律も小山にとって初録音。ドビュッシーも久々の録音)。
ラフマニノフやスクリャービンといった定評あるロシアン・レパートリーから、ここ数年で披露しているブラームスでの新境地、そしてバッハの平均律に至るまで小山の紡ぐ音世界はピアノという楽器の限りない表現の可能性を感じさせる。想いを込めて奏でられた全15曲、まるで1晩のリサイタルのように楽しめる1枚が誕生した。