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驚天動地!ヴァントが振った「展覧会の絵」。これぞ巨匠の慧眼。
ムソルグスキーとドビュッシーというヴァントとしては意外な2曲の組み合わせですが、実はいずれもヴァントが強い愛着を抱き、ギュルツェニヒ時代から繰り返し取り上げてきた作品です。「展覧会の絵」は北ドイツ時代に3回取り上げており、この1999年ライヴはその最後の演奏にあたり、原曲のロシア性よりも編曲者ラヴェルの精緻なオーケストレーションの妙に光を当て、速めのテンポによる、描写性を拝した純音楽的な解釈が聴きものです。1982年の北ドイツ放送響就任披露演奏会における「聖セバスティアンの殉教」では、象徴派の詩人ダヌンツィオによる官能的な物語にふさわしい、精妙なリリシズムと練磨された響きを引き出しています。