全集第3弾。若きシューベルト渾身の交響楽を圧倒的な鮮度で再現。
交響曲・序曲・協奏曲全曲を網羅するベートーヴェン・プロジェクトでスタートし、「R.シュトラウス管弦楽曲全集」「シューマン交響曲全集」「マーラー交響曲全集」などを経て、ジンマンが取り組み始めたシューベルト交響曲全集。第7番「未完成」、第1番&第2番に続く第3弾は、シューベルトの若書きの大作である交響曲第3番と第4番「悲劇的」。
モダン・オーケストラでありながら作品の時代に合わせて演奏スタイルを自在に変化させることのできるジンマンとチューリヒ・トーンハレは、細かなアーティキュレーションを適用した弦楽器、古式のトランペットホルン、ティンパニなど、ピリオド演奏の方法論を大胆に持ち込んでいます。さらに管楽器には即興的な装飾音を演奏させている点も要注目です。こうした解釈によって、若きシューベルトが渾身の力を込めて描き上げた、対照的な作風を見せるこの2曲から、これまでに聴いたことのないほど新鮮なサウンドを引き出しています。いずれもジンマンにとって初録音です。
[録音]2011年、チューリヒ、トーンハレ