フランチェスカッティの官能的な美音、ここに極まる。アナログ時代の決定盤。
1946年と1955年に録音されたアナログ時代の名盤LP2枚分の音源をCD1枚にカップリング。壮年期のフランチェスカッティが紡ぎだす甘美なまでの官能的な音色は、フランク、ドビュッシー、ラヴェルという名作ソナタから、濃厚な感情の起伏を備えつつもフランス的な洗練と粋を聴かせてくれる。共演する2人の名ピアニストも申し分なく、カザドゥシュは量感が豊かでスケール雄大な演奏で応じ、知られざる名手バルサムは明確で小味なタッチでラヴェルらしい色彩感を表出。モノラルながらも明快な録音が演奏の個性的な風貌をよく捉えている。
[録音]1946年4月10日、26日(1&2)、1955年1月11日(3-6)
ADD/MONO