一部モノラル
ゼルキン晩年の至芸。武骨なピアニズムから溢れ出る作曲家の真情にただ涙するのみ。
ルドルフ・ゼルキンがステレオで残したシューベルトのソロ録音を2枚組に集大成。ごつごつした武骨なタッチから生み出される流麗さとは無縁のゼルキンならではの解釈は唯一無二の真摯さを湛え、表現の幅が広いスケールの大きな音楽で聴く者の心に直接訴えかけてくる。ゼルキン晩年の日本公演でもアンコールとして披露され、聴衆の涙を誘った作品を含む即興曲4曲が滋味深い名演。1955年にモノ録音されたソナタ第15番「レリーク」の2つの楽章をカップリング。
[録音]1966年2月16日〜18日(1)、1979年1月、ヴァーモント州ギルフォード(2)、
1975年9月24日&25日、ヴァーモント州ギルフォード(3)、1955年3月22日&24日(4)
ADD/STEREO(1-3)、MONO(4)