Blu-spec CD2
ショパン作品のあちこちにマズルカのリズムは顔を出します。つまりショパンにとってマズルカとはその躯に染みついたもの、ゆえにその魂とも言える曲集。故郷からの痛みをともなう離切の痛々しい表白に始まり、距離が生み出した絶望的な諦念、そして外からのまなざしゆえに育まれた、伝統的枠組みから離脱する洗練の極致へと至る長きマズルカの長き旅路を克明に描き出したこのルービンシュタインの全集は、ショパンのエッセンスが詰め込まれた至宝と言えるでしょう。
録音年:1965年12月27〜30日、1966年1月3日/収録場所:ニューヨーク、ウェブスター・ホールADD
・『ベスト・クラシック 100』シリーズ