オーマンディとフィラデルフィア管による純音楽美を追求した壮麗なブルックナー、ついに復活。
オーマンディがフィラデルフィア管とソニークラシカルに録音した2曲のブルックナーの交響曲をセット化。完璧に統御された分厚くしなやかな弦楽パートを土台に、ブルックナーの書いた音符が最高度のヴィルトゥオジティを持って描き出されてゆく純音楽美を極めたブルックナーである。第4番の冒頭の壮麗な響き、第5番の終楽章の複雑なフーガ・パートの鮮やかな描き分けなど、感情過多にならず、作品の価値と美しさを歪みなく伝えてくれる点で、希有の演奏といえるだろう。第5番は日本初発売。
フィラデルフィア管弦楽団
指揮:ユージン・オーマンディ
【録音年、収録場所】1967年10月9日(1)、1965年4月13日(2)、フィラデルフィア、タウン・ホール