「シェエラザード」といえばオーマンディ。アナログ時代の定番演奏が、世界初CD化の「火の鳥」とともに復活。
「シェエラザード」は、オーマンディとフィラデルフィア管弦楽団がSP録音以来ほぼ10年おきに4種類の録音(と1種類の映像)を残した彼らの愛奏曲の一つ。長らくアナログLP時代の定番とされていたこの1962年盤は、作品の色彩的なオーケストレーションを見事なまでに現実の音として再現している点が特徴で、きめ細やかなアンサンブル、圧倒的な金管・木管パートの巧さ、当時のコンサートマスターだったブルシロウの惚れ惚れするほど美しいヴァイオリン独奏など、20世紀オーケストラ芸術を極めつくした名演である。フィラデルフィア管とは縁の深いストラヴィンスキーの「火の鳥」は2度目の録音で世界初CD化。
アンシェル・ブルシロウ(ヴァイオリン)
フィラデルフィア管弦楽団
指揮:ユージン・オーマンディ
【録音年、収録場所】
1962年2月11日(1)、1967年10月18日(2)、フィラデルフィア、タウン・ホール