モノラル時代の最高と謳われたカザドシュのドビュッシー。独奏曲を網羅した2枚組。
その典雅で上品な演奏、透明な輝きをもった音色でフランス随一のピアニストとして愛されたロベール・カザドシュ。1950年代に一気に録音されたドビュッシーのピアノ曲集は、ギーゼキングのEMI盤と並んで、モノラル時代最高のドビュッシーと謳われた名演である。響きの美しさを大切にした上品な清らかさはやはりカザドシュならではの演奏。モノラルながらも演奏のニュアンスがよく伝わる録音である。
ロベール・カザドシュ(ピアノ)
【録音年】1954年1月21日(1、2)、1954年8月(3)、1954年8月4日(4)、1954年1月21日(5)、1953年8月4日(6)、1950年4月1日(7)、1953年8月4日(8)、1954年1月18日(9)