ヴァント節が炸裂するブラ1は、ヴァントがアメリカの名門オケと残した唯一の録音。
ブラームスは、1989年1月、77歳の誕生日を迎えたばかりのギュンター・ヴァントがシカゴ交響楽団の定期を指揮してアメリカ・デビューを飾った時のライヴ・レコーディング。アメリカのオケとしては異例なほど長時間のリハーサルを通じて組み立てられたヴァントならではのち密な解釈が、シカゴ響の輝かしく圧倒的なヴィルトゥオジティによって実際の音として鳴り響く。この時の前プロがシューベルトの「未完成」であったが、ここでは2年後手兵北ドイツ放送響とハンブルクで演奏した希有のライヴを収録することで、シカゴでの一夜のプログラムをディスク上で疑似再現している。
シカゴ交響楽団(1)、
北ドイツ放送交響楽団(2)
指揮:ギュンター・ヴァント
【録音年、収録場所】
1989年1月19日〜21日、シカゴ、オーケストラ・ホールでのライヴ・レコーディング(1)、
1991年4月21日〜23日、ハンブルク、ムジークハレでのライヴ・レコーディング(2)