「ベートーヴェン交響曲全集」のヒットで世界的な名声を築いた名コンビ、デイヴィッド・ジンマン+チューリヒ・トーンハレ管弦楽団の20年間の芸術的な総決算となる「シューベルト:交響曲全集」がついに完結。
完結編となる第5弾は、シューベルト最晩年に作曲された大作・第8番「ザ・グレイト」。全曲演奏に1時間近くかかる19世紀初頭としては異例の規模を誇る文字通りの大曲で、ベートーヴェンから交響曲という形式を継承し、その精華を次のロマン派(シューマン、ブルックナー、マーラーなど)へと引き継いだシューベルトの真骨頂を示すもの。ジンマン、細密なアーティキュレーションを適用した弦楽器、古式のトランペットホルン、ティンパニなど、ピリオド演奏の方法論を大胆に持ち込み、すべての繰り返しを励行し全曲を55分というスピードで描き上げています(管楽パートの即興的な装飾音も要注目)。ジンマンにとって初録音。
チューリヒ・トーンハレ管弦楽団
指揮:デイヴィッド・ジンマン
【録音年、収録場所】
2011年5月9日〜11日、チューリヒ、トーンハレ