Blu-spec CD2
マーラー交響曲「巨人」の5楽章版を新全集版で世界初録音
2011年秋から名門北ドイツ放送響首席指揮者に就任し、その充実した演奏でドイツ音楽界にセンセーションを巻き起こしている指揮者トーマス・ヘンゲルブロック。北ドイツ放送響との録音プロジェクトの国内発売第2弾として、同響の本拠地ハンブルクとも所縁の深いマーラーの交響曲第1番のハンブルク稿の最新録音をリリース。
マーラーが1889年のブダペストでの初演の失敗後、1893年のハンブルクでの再演に際して改訂を施した形態を復元したもので、現行の4楽章制・4管編成に対し、「花の章」を第2楽章に加えた5楽章制・3管編成で、オーケストレーションの細部の異動も数多い。今回はヘンゲルブロック自身も編集に携わった新全集版による世界初録音となる。
ヘンゲルブロックの指揮のもと、軽快で色彩感豊かな木管、対向配置で生き生きとしたアーティキュレーションの施された弦楽パート、そして立体感と透明感のあるオーケストラの響きが立ち上り、重厚な名門北ドイツ放送響が全く新しいスーパー・オーケストラに変貌しているさまはまさに驚愕の一言に尽きる。
北ドイツ放送交響楽団
指揮:トーマス・ヘンゲルブロック
【録音年、収録場所】
2013年5月29日〜31日、2014年1月20日〜23日、リューベック、ムジーク・ウント・コングレスハレ