Blu-spec CD2
美しく深遠なる音色で、聴くものを幸せにするピアニスト、マレイ・ペライア。1990年代後半、指の故障から復活したペライアは、イギリス組曲、ゴールドベルク変奏曲、ピアノ協奏曲など一連のバッハ・シリーズを立て続けに録音し、新境地を開いた。彼は演奏活動から遠ざかっていた間に、バッハの音楽を深く研究し自らの心の支えとされていた。バッハの鍵盤作品の中でも最もスケールの大きい作品集である6曲のパルティータにも、その沈思黙考の蓄積が結実し、ペライアならではの繊細なリリシズムで、作品の深淵を開示する美しいバッハを聴かせてくれる。 (C)RS