1977年発表の通算5枚目のスタジオ・アルバム。コーエンは難しいというイメージを覆すかのように、ポップスの奇才プロデューサー、フィル・スペクターとコラボレイトした作品。二人は3週間で15曲を書き上げて、アルバムを完成させた。深遠なコーエンのヴォーカルとフィル・スペクターのきらびやかで分厚いサウンドが同居したアルバムは発売当時から賛否両論の種をまいた異色作と言える内容だが、同時にレナード・コーエンの過去10年の作詞家及びミュージシャンとして更なるスケールを見せた最初のピークといえる傑作アルバムでもある。 (C)RS