Blu-spec CD2
バッハのスペシャリスト:マルティン・シュタットフェルト(1980-)。自主録音の「ゴールドベルク変奏曲」(2004)で鮮烈なデビューを飾り、その美しいタッチとみずみずしい感性で演奏されるバッハで“21世紀のグールド”と称されている。以来バッハのみならずベートーヴェン、シューマン、シューベルト、ワーグナー作品にも取り組み着実に歩みを進めてきた。2016年1月に発売されたショパンの練習曲以来となる作品では彼のキャリアの中で重要な位置をしめるバッハへの“オマージュ“に挑んでいる。自身の編曲による「シャコンヌ」に続いて、マルティンがバッハの作品に基づいた即興作品を収録。「ゴールトベルク変奏曲」「音楽のささげもの」「フーガの技法」等のバッハの作曲技法を取り入れ、「平均律クラヴィーア曲集」のように音階が半音ずつ上がりながら全調が演奏されるよう構成されている。アーティストとしての内なる充実ぶりが投影された、まさにマルティン・シュタットフェルト唯一無二の芸術性を大胆に披露した意欲作が誕生した。 (C)RS