Blu-spec CD2
ロシアはノブゴロド生まれのイゴール・レヴィットの3年ぶり、4作目のアルバムのタイトルは『ライフ(人生)』。親しい友人の悲劇的な死によりレヴィットが感じた深い喪失感、悲しみと絶望、慰安を表現した2枚組となっている。暗い壮大さと憂鬱な美しさが際立つ作品9曲が選ばれている。静かな熟考の詩的な瞬間は、やがて生の肯定と官能を聞き手にもたらすだろう。選曲された楽曲は、バッハから近代の作曲家ジェフスキ、そしてジャズピアニスト、ビル・エヴァンスの作品までと極めて幅広い時代からのもの。『ライフ』は、時代、スタイル、ジャンルの境目を簡単に越え、数多くの新しい発見を提供する。バッハとベートーヴェンの最高傑作の素晴らしい演奏でキャリアを確立した31歳のアーティストの個性と巨大な好奇心がさらに花開く作品集。 (C)RS