Blu-spec CD2
<フリッカ>の愛称で知られるアメリカ出身のメゾ・ソプラノ、フレデリカ・フォン・シュターデと小澤征爾指揮ボストン交響楽団によるベルリオーズとドビュッシーの声楽作品集。「夏の夜」はベルリオーズの代表作ともいえる歌曲で、友人でフランス・ロマン派の詩人、テオルフィル・ゴーティエの6篇の詩に作曲したもの。この作品はマーラーやリヒャルト・シュトラウスらによってその頂点を迎えることとなる管弦楽伴奏付き歌曲という分野の先駆けとなった作品であり、歌曲という分野における表現の可能性を飛躍的に拡大させたという点でも極めて重要なレパートリー。ドビュッシーの「選ばれた乙女」は、19世紀イギリスの画家&詩人として知られるD.G.ロセッティの書いた「祝福された乙女」という詩をもとにした独唱、合唱と語りに管弦楽伴奏がついたカンタータ。いずれもフォン・シュターデの美しい声が際立つ名盤。 (C)RS