Blu-spec CD2
2019年9月、アラン・ギルバートがNDRエルプフィルの新たな首席指揮者に就任し、このドイツ屈指の名門オーケストラの新たな時代が幕を開けます。ニューヨーク・フィルを8年に亘って牽引して大きな成功をおさめ、2018年からは東京都響首席客演指揮者として日本との関わりこれまで以上に深めつつあるギルバートが、新たなパートナーとともにブルックナーの最も優美な交響曲とされる第7番の深奥に迫ります。第1・第2ヴァイオリンを左右に分け、コントラバスを舞台左手に置くいわゆる「クラシカル配置」で、金管を鳴らしすぎず、オーケストラ全体のバランスを緻密にコントロールしながら、厳粛な趣きで響きを構築していく様は、これまでの豪放磊落なギルバートのイメージとは一線を画すもの。これまで個性的なディスコグラフィを築き上げてきたギルバートですが、ロマン派作品の録音は少なく、初のブルックナー録音となる当ディスクは必聴。またこの交響曲を自家薬籠中のものとしているNDRエルプフィルの首席指揮者就任決定後の初の録音であることも要注目です。 (C)RS