Blu-spec CD2
1985年にシベリウス・コンクールで、また1998年にはパガニーニ国際コンクールで優勝を果たして世界的に知られる存在になった、1967年ギリシャ生まれのヴァイオリニスト、レオニダス・カヴァコスのニュー・アルバムです。超絶的技巧が光るコンチェルト・ソリストとしての活躍はもちろん、室内楽奏者、指揮者としても活動するなど、一ヴァイオリン・ソリストの枠に収まりきらないアーティスト性が持ち味の演奏者です。ベートーヴェンイヤーに向けた当アルバムでも弾き振りを行い、オリジナリティある表現が新鮮でありながら、様式美の枠はきちん押さえた好感の持てる解釈が印象的。併録の七重奏曲、6つの主題と変奏曲、10の主題と変奏曲も、室内楽奏者カヴァコスの面目躍如と言えるでしょう。 (C)RS