極HiFiCD
当ディスクのブルックナー「ロマンティック」は、ギュンター・ヴァントのラスト・レコーディングとなったもの。2001年10月から11月にかけて、89歳のヴァントは北ドイツ放送響のこのブルックナー「ロマンティック」をメインの演目とするハンブルク定期を3回振った後、故郷ヴッパータールとフランクフルトへのツアーを行ない絶賛を浴びましたが、翌年90歳の誕生日を迎えた1か月後に逝去したため、これらがヴァントにとって生涯最後の演奏会となりました。当ディスクの演奏はそのハンブルク定期で収録されたもので、ひたすら音楽に奉仕してきたヴァントの生涯最後を飾る大演奏。緻密さと自由さが絶妙に組み合わされ、巨匠の歩みを完結させるかのような美しい「白鳥の歌」です。 (C)RS