バーンスタインによる、フランス6人組の一人プーランクの宗教曲「グローリア」とストラヴィンスキーの合唱つきの名作「詩篇交響曲」。1959年に作曲された「グローリア」は、敬虔な神への信仰に溢れた、非常にドラマティックな作品で、バーンスタインはプーランクの洒脱な明るさを持ちつつ天上に導くかのような演奏を繰り広げます。また、ストラヴィンスキーが亡くなった翌年の追悼コンサートで、バーンスタインは新古典主義時代の1930年に作曲された3つの楽章からなる「詩篇交響曲」を取り上げ、その際にアビーロード・スタジオで同曲を録音しました。20世紀に書かれたこの2曲の宗教曲を、バーンスタインは深刻になりすぎず自由闊達に演奏しています。 (C)RS