ブラームスの第2番は、ルービンシュタイン十八番のレパートリーの一つで、生涯に4度レコード録音を残しています。当盤は1958年にウィーンの名匠ヨーゼフ・クリップスとの共演で収録されたもので、コーツ=ロンドン響のSP録音、ミュンシュ=ボストン響のモノラル録音に続く3度目の、そして最初のステレオ録音にあたります。併録のグリーグはルービンシュタイン3度目の録音で、同一の共演者による有名な1961年盤の陰に隠れた名盤です。RCAビクター響は、ニューヨーク・フィルやメトロポリタン歌劇場などのオーケストラやニューヨーク在住の腕利きのフリーランス・プレーヤーで組織された録音用のオーケストラで、充実した響きが耳に心地よく、リビング・ステレオきっての名録音でもあります。 (C)RS