完全生産限定盤
19世紀ヨーロッパ音楽界の巨人が残したあまりにも豊かな歌曲の世界。コロナ禍が生み出した奇跡のようなアルバムの登場です。ヨナス・カウフマンとヘルムート・ドイチュはリストの歌曲に対して特別な共感を寄せ、長年にわたってリサイタルで取り上げてきました。特に難曲「ペトラルカのソネット」はカウフマンお得意の演目で、ピアノ曲「愛の夢」の原曲「おお愛して下さい、愛しうる限り」などはアンコールの定番でもあります。一方で、「喜びに満ち、悲しみに満ち」のような、より有名な作品の陰に隠れていた歌曲や、カウフマンが聴けば聴くほど魅力を感じるという「静かな睡蓮」を発見できたのもコロナ禍が生んだ時間ゆえ。「リストは、エリザベス・テイラー、カラヤンとともに少年時代からの憧れ」と語るドイチュとともに、リストのロマンティックで美しい歌の世界の魅力を極限まで開示してくれます。 (C)RS