Blu-spec CD2
1956年にコロンビアからのデビュー盤「ゴールドベルク変奏曲」が発売されてからのグールドは、一躍人気ピアニストとしてカナダ国内のみならずアメリカ、ヨーロッパ、そしてソ連で忙しい演奏活動に没頭することになりました。このディスクの3曲はそうした時期のグールドの協奏曲のライヴ演奏を捉えた貴重な記録です。1960年バッファローでのベートーヴェン「皇帝」は、グールドが厚い信頼を寄せていた指揮者ヨーゼフ・クリップスとの共演。2010年になって初めてCD化され、グールドの「皇帝」としては最も早い時期の演奏。ギリシャの哲人指揮者と称されたディミトリ・ミトロプーロスとの2曲のうち、バッハの第1番はグールドが世界各地で取り上げた協奏曲で、当ディスクの演奏はザルツブルク音楽祭デビューとなった公演。ニューヨーク・フィルとのシェーンベルクは、ミトロプーロスの同フィル音楽監督最後の時期の演奏です。 (C)RS