Blu-spec CD2
20世紀音楽史に巨大な足跡を残したアルトゥーロ・トスカニーニ。前半生は主に欧米の歌劇場で、後半生は演奏会指揮者として幅広いレパートリーを極めて高水準の演奏で披露。特に1937年からのNBC交響楽団との活動は、音楽芸術のメディアミックスの最初期の成功例でしょう。RCAに残された膨大な録音から名曲名演をセレクト、生前のトスカニーニの録音にもかかわったジョン・ファイファー監修のリマスターを使用、アナログLPのジャケット・デザインで復刻します。1950年と1953年のセッション録音で、いずれも速めのテンポできびきびと進められるヴォルテージの高い演奏。作品のロマンティシズムを厳格なフォルムに封じ込めながらも、シューベルトならではの天性の美しいメロディが随所で迸るような情熱をもって歌われていきます。 (C)RS