Blu-spec CD2
20世紀音楽史に巨大な足跡を残したアルトゥーロ・トスカニーニ。前半生は主に欧米の歌劇場で、後半生は演奏会指揮者として幅広いレパートリーを極めて高水準の演奏で披露。特に1937年からのNBC交響楽団との活動は、音楽芸術のメディアミックスの最初期の成功例でしょう。RCAに残された膨大な録音から名曲名演をセレクト、生前のトスカニーニの録音にもかかわったジョン・ファイファー監修のリマスターを使用、アナログLPのジャケット・デザインで復刻します。第2次大戦後のトスカニーニによるモーツァルトの後期3大交響曲をカップリング。1948年ライヴの第39番ではメヌエットの快速な歯切れの良さが印象に残ります。1950年セッション収録の第40番第1楽章でのしなやかな独特のカンタービレ、1945年SP録音の「ジュピター」フィナーレでの凄まじい高揚感など、トスカニーニの個性が随所に刻印されています。 (C)RS